アメリカでは、お客さんのクレームの言い方がスマートだと話題になっています。きっかけとなったのは「アメリカで接客の仕事をしていると、当然クレームをつけられることもあるが、言い方が上手い人が多い。『君のお寿司を持って帰るって言ったら子供たちが大喜びでさ、今日もエキサイトして待ってるんだけど、カリフォルニアロールをもう1本頼んだ気がするんだ。ちょっと確認してくれる?』こんな感じ」というツイートです。投稿したのは、寿司職人のすけちゃんさん(@AgingAnarchist)で、20万以上のいいねを集めました。
SNS上ではこの投稿に対し、「アメリカのお客さん、そんな、気遣いするんですか?」と意外に思った声や、「イライラしない言い方カッコいい」「覚えたい言い回し!クレームというより素敵なお願い方法みたい」「スマートな言い方ですね」と、真似をしたいという意見もありました。投稿者に詳しい話を聞きました。
ーーアメリカ人がクレームをつける時は、投稿のように気遣いが感じられることが多いのでしょうか。
「そうですね。アメリカでよく使われる伝え方で、言いにくい意見(shit)をポジティブな意見(パン)で挟む、shit sandwich というのがあります。例えば、
(パン)いつも頑張っていて感心するよ。ありがとう。
(Shit)この前の資料はこれとあれが改善の必要があるように思う。
(パン)ウチに君のような優秀な人がいてよかった。これからも頼りにしてるよ。
ちょっと雑ですがこんな感じで物を伝えることが自然と出来る人が多いように思います」
ーー確かにこんな言い方をされたら、素直に謝れますね。
「はい。さらにおまけしたくなります」
ーー日本人のクレームとどう違うと思いますか。
「手違いが日本よりずっと多いので、クレームを入れることに慣れていて、まず相手に敵意を持たれないように、ポジティブな言葉から入るように思います」
ーーアメリカでの暮らしはいかがですか?
「アメリカに来て見て良かったと思います。移民国家なのでいろんな文化を学べます」
◇ ◇
リプライにはすけちゃんさんの投稿に同意するように、アメリカで体験した思い出をツイートする人も多く見られました。
「割と値段のいいイタリアンレストランに初めて行った時、ウェイターが間違えてデザートをチャージし忘れていたので「忘れてますよ」と言ったら、ちょっとハッとした様子で『それは私たちの奢りです』って。もちろん多めにチップをあげて、それからそのレストランに年に数回か行くようになりました」
「アリゾナのシーフードレストランで私達のテーブルだけオーダー忘れられていて、気付いたぽっちゃりめのお姉さんが『後少しだけ待ってて。すぐにあなた達を幸せにして帰してあげるから』と言ってたのが可愛かったです」