年を重ねた愛猫の足腰に衰えが見られ始めると、体に負担をかけないよう、住環境を工夫したくなるもの。19歳の愛猫ももちゃんと暮らす、いおりんさん(@momotama_san)は、そんな想いから手作りスロープをDIY。安全に伸び伸び暮し続けてもらえるよう、工夫しました。
シニアの愛猫に「手作りスロープ」をプレゼント
いおりんさん宅では、ももちゃんが外を見られるように玄関の小窓近くに、ほどよい高さに改造したキャットタワーを設置していました。
しかし、高齢となったももちゃんが、そのキャットタワーに登ることが難しくなってきたため、いおりんさんは猫用スロープを作り、これまで通り、窓の外を眺められるようにしてあげたいと考えたのです。
用意した材料は、「ファルカタ材」(2000mm×230mm×厚み20m)1枚と「裏面に滑り止めがついた薄いカーペット」「角材」「細いクギ」。
まず、角材をファルカタ材の横幅に収まるサイズにカット。カーペットも、板の大きさに合わせてカットします。
次に、ファルカタ材にカーペットを敷き、その上にカットした角材を大まかに等間隔で配置。「角材は長いものを購入し、板の幅に合わせてカットしました。滑り止めの役目を果たしてくれ、猫が昇り降りしやすくなります」
最後は、クギで角材とカーペットをファルカタ材に打ち付け、完成。
制作時間は、約1時間半。今回、いおりんさんは自宅にたまたまあったカーペットをカットし、使用しましたが、100均で売られている階段用の滑り止めカーペットを代用するのもおすすめなのだとか。
「ファルカタ材は比較的安価な板ですので、2000円ほどあれば、できあがると思います。クギは滑り止め用の角材とカーペットを固定するものなので、100均などで売られているもので大丈夫です」
なお、制作する際は角材をカットした後に紙やすりで軽く、角を整えてから板に固定するのがポイントなのだとか。「そのほうが、猫ちゃんの足に優しいと思います。角材のカットとやすりをする時は細かな木の粉が飛び散るので、その際のみ、屋外での作業が望ましいかもしれません」
気になる愛猫ももちゃんの反応は…?
完成後、いおりんさんは早速、手作りスロープを設置。上にももちゃんを乗せてみました。すると、ももちゃんは最初、すぐ床に飛び降りてしまいましたが、2〜3分後には慣れ、自ら昇り降りしてくれるように!
いおりんさん宅では、玄関にブロックを置いてスロープの片端を止め、もう片端は窓枠に滑り止めシートを挟むことで固定していますが、耐久性はばっちりなのだとか。
「ももは3kgと軽いですが、今回制作したスロープは猫が上を歩いていても全くしなりませんし、設置した状態で私が板の真ん中に手で力を加えても、若干しなっているかな…?と思える程度だったので強度は大丈夫だと思います。ただ、愛猫の体重を踏まえ、不安がある方は、もう少し厚みのある板を使用するのもよさそうです」
もしかしたら、愛猫は「便利なものができた」ぐらいにしか思っていないかもしれないけれど、自作したものを使ってくれているところを見ると、嬉しい気持ちになる――。そんな、いおりんさんの言葉を聞くと、長きに渡り、そばに寄り添ってくれているうちの子にもオンリーワンな贈り物をしたくなります。