「猫語翻訳アプリつかったら思ってたより態度でかめだった」とつぶやき、その気になる結果をツイッターに投稿した、上坂さん(@aymusk)。
なんとその結果は、「おい!」「どうも」「私をみて」「おい!」。
少々態度でかめな猫ちゃんの反応に、「おい!で始まり、おい!で終わるの何か好きw」と、爆笑のリプライが殺到しました。
「おい♡って言われたいなー」
「自己主張強めで草、かわいい」
「態度がデカイ?許す!」
「そんな物なくても通じ合ってるだろ?って事か」
今話題の猫語翻訳アプリ『MeowTalk Cat Translator』。アプリに猫の鳴き声を聞かせると、翻訳された猫の気持ちが表示されるという「猫語の翻訳機」です。
上坂さんと同様に、さっそくアプリを使ってみた猫飼いさんも多く、寄せられたリプライのなかには、「うちの猫はめちゃくちゃ素っ気なかったです笑」という、残念な報告も。
「おい!」で始まり「おい!」で終わった猫語の翻訳結果は、果たして飼い主さんの予想通りだったのか? 歌人として短歌集を発表されている、飼い主の上坂さんにお話を伺いました。
ーー今回、猫語翻訳アプリをどんなタイミングで使用されたのですか?
「1日に1~2回、やたら鳴くタイミングがあるのですが、だいたいは”構って”か”ご飯ちょうだい”のどちらかだと思ってたのですが、アプリやってみたら”おい”って言われたので、思ったより語気が強くて笑っちゃいました」
ーー「おい!」と呼びかけていた猫ちゃんのお名前は?
「5歳になるオスの糸(いと)です。他にも衣(ころも)という同い年の女の子の猫と私の3人で暮らしているのですが、糸はいつも衣に怒られると情けない声を出したり、キリッとした顔をしながらうんちを失敗して、その後、気まずそうな顔をしてるのをよく見ます」
ーー実際の糸くんは、”態度でかめ”ではないんですね(笑)。こちらのアプリの結果はかなりリアルと評判ですが…?
「”ご飯ちょうだい”とかは確実に言ってると思うのですが、飼い主がむやみに餌を与えすぎないようにするためか、あまりそういう結果が出ないように制御されている感じはあります。『猫語翻訳アプリ』はあくまで遊びのひとつとして、アプリの結果よりも、飼い主が猫をちゃんと見て判断するのが良さそうです」
ーー衣(ころも)ちゃんの鳴き声も翻訳されましたか?
「”しあわせ” ”私の愛がわかる?!”って言われました。良かったです」
ーー衣ちゃんはどんな猫ちゃんですか?
「糸くんよりも半年だけ年上なのですが、弟気質な糸くんとは真逆で、常に王者の風格を漂わせていて、もののけ姫の山犬に似てるなと思います。衣はわたしの枕で一緒に寝ていて、そこに糸くんも入って来ようとして、毎日衣に怒られています」
◇ ◇
上坂さんによると、衣ちゃんは、いちご農家さんのお宅の近くで生まれたという、元野良猫。弟分の糸くんも、上坂さんの地元、静岡で生まれた元野良猫なのだそうです。
「衣は引き取り手が見つからず、私が引き取らないと命がないかもという感じだったため、生後間もない頃に引き取りました。糸はその半年後、貰い手がいない子猫がいるという話を聞いて引き取りました。
糸は生後3カ月ほど野良猫として暮らしていたので、急に家に来たことが不安だったのか、当初は3日3晩鳴き続けたため、かなり睡眠不足になりましたが、今では衣とも私ともべったりで、今の暮らしに慣れてくれて良かったです!」(上坂さん)
猫語翻訳アプリの結果が、「思ってたより態度でかめだった」糸くん。今、愛されていて幸せだからこそ、「もっと僕を見て」という素直な気持ちが爆発したのかもしれませんね。
飼い主の上坂さんは、2022年に第一歌集出版予定の歌人。くすっと笑えたり、じ~んとする素敵な短歌作品がいっぱいです。