バンダイナムコアミューズメントが運営する体験型複合施設「NAMJATOWN(ナンジャタウン)」の中に、約30匹の猫と触れ合える「ニャンジャタウン」が10月1日にオープンする。そこは宮殿をも思わせる空間につくられた「不思議な猫の街」だというが、猫たちがニャンジャタウンの住人になるまでには、ちょっとした物語があったという。ナンジャタウン総支配人の毛塚広治さんにお話しを伺った。
個性豊かな猫さんたちが住む猫の街
東京・池袋にあるナンジャタウンのシンボルキャラクターは「ナジャヴ」という名の猫。施設内の各所に猫をモチーフにした演出が施され、アニメなどとコラボレーションしたイベントでは、キャラクターに猫耳をつけることが恒例になっているという。
ナンジャタウンのどこかにある秘密の階段をおりると、不思議な猫の街「ニャンジャタウン」だ。そこでは約30匹の個性豊かな猫たちが、日々思い思いに暮らしているという設定。
「私たち人間が猫の街にお邪魔して“猫社会”を体験させてもらうのです」…主役は、あくまで猫だ。
「抱っこしたり大声で呼びかけたり、写真を撮る際にフラッシュを使うことなどはご遠慮ください」とのこと。また、おやつや飲食物の持ち込みも遠慮してほしいという。
引っ越し先を探していた猫たち
ところで猫たちは、元々どこにいて、どうやってニャンジャタウンの“住人”になったのだろうか。
ナンジャタウンから近い東急ハンズ池袋店の8階で21年間、不思議な猫の街をコンセプトに営業していた「ねこぶくろ」という施設があった。東急ハンズ池袋店が閉店することになり、「ねこぶくろ」の運営母体であるピーツー・アンド・アソシエイツ株式会社は、猫の引っ越し先を探さねばならなくなった。同社の小売事業部統括マネージャーによると「さまざまな検討を重ねる中、ナンジャタウン様からお声がけを頂きました」とのこと。
ナンジャタウンでは「ねこぶくろ」が閉店することを知り、また「ねこぶくろ」の猫に寄り添った理念に賛同したので「弊社からお声がけをさせていただき、受け入れ準備を整えました」という。
どのような理念だったのか。再びピーツー・アンド・アソシエイツ小売事業部統括マネージャーに訊くと、「猫をはじめ身近な動植物とよりよい関係で暮らすことが、その延長線上にある野生動物や自然を大切に思う気持ち、そして人と自然が共生する社会環境を育てていくと考えております」という答えが返ってきた。
公式Twitterには、引っ越しを終えた猫たちが、中世ヨーロッパの宮殿を思わせるニャンジャタウンを興味津々で探検したり、さっそくみつけた居場所でまったりとくつろいだりしている様子などが投稿されている。ニャンジャタウンの業務は、ピーツー・アンド・アソシエイツに委託されるそうだ。
「ピーツー・アンド・アソシエイツ様で動物取扱業(展示)の登録を済ませているのはもちろん、動物取扱責任者も勤務しております。猫と私たち人間との素敵な関係を紡いでください」
オープン記念として10月15日(金)まで、利用者1名につき同伴1名が無料になる「お連れさま無料キャンペーン」が実施される。
猫たちをただ眺めてのんびりしたり、お気に入りの猫を見つけて一緒に写真を撮ったりするほか、おやつタイムにはニャンジャタウン内で販売されているおやつをあげて、猫とのふれあいを堪能できる街づくりを予定しているそうだ。
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▽ニャンジャタウン公式Twitter
https://twitter.com/nyamjatown876
▽ナンジャタウン ストーリー・キャラクター
https://bandainamco-am.co.jp/tp/namja/story/