テレワークにオンライン授業…コロナ禍で会社も学校もお家からネットでつないで、いろいろすることが増えました。落ち着いて接続するため、「もっと、もっと個室がほしい!」と感じている人も多いのでは。そんなあなたにピッタリのお家がありますよ。なんと「12K」。4.5畳程度の広さの個室が12個も並ぶ物件です。
こちらの物件、実は超都心にあります。東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅より徒歩4分、新宿伊勢丹や新宿マルイがある都営新宿線「新宿三丁目」駅からも徒歩8分ほど。飲食店などが軒を連ねる靖国通り沿いに建つ複合ビルの1室です。
建物の外観はデザインこそ年季を感じますが、塗装のはがれやクラックもなく、管理の良好さが伺えるそう。ちょっと懐かしい雰囲気の扉を開けると…廊下に沿って個室の扉がずらりと並びます。ドアを開けて、これだけの扉に遭遇するお家もなかなかありませんね。掃き出しの窓に向かって伸びる廊下に満ちる明るい日差しも印象的です。
これだけ扉があると、お家でかくれんぼも楽しそう。つまらないテレワークも、今日はこの部屋からつないだり、明日はあの部屋からつないだり…毎日場所を変えてみたりすれば、楽しくやりすごせそうです。趣味ごとに部屋を分けることもできますし、もちろん大家族の方なら、もっと真面目に使いこなせそう。しかもアドレスは自慢の大都会・新宿ですもの…ああ、夢が広がりますね。
取り扱っている不動産会社に聞きました。
―12個も個室が並ぶ家。なんとも不思議な間取りです。
「実はこちらの物件、これまでは社宅や学生寮といった用途に賃貸されてきました。このエリアは歌舞伎町に近く、日本語学校が徒歩圏に60校ほどあります。今年の3月までは日本語学校に賃貸されていました」
―すごい!このビルの1室で、外国からやってきた夢見る学生さんたちが暮らしていたかもしれないのですね…!
「他の階では2つの部屋として使用している部分を、あえて1部屋としています。そのため、好立地ながら約130平方メートルという広さが確保でき、12もの部屋数を実現できました。ちなみに、12部屋すべてにエアコンが完備されており、施錠もできますよ」
―こういった細かい部屋がたくさんつくられたような物件は、新宿のこのあたりには一般的なものなのでしょうか。
「5~6年前には結構ありましたが、現在はあまりないです。ちなみにこちらの物件も会社の事務所として利用されていた時期があり、そのときは間取りも事務所仕様でした」
―小部屋が並ぶ様子をみると、ひと昔前に話題になった「脱法シェアハウス」を思い出してしまうのですが…。こちらはそんな使われ方はしていませんよね…。
「東京都の建築安全条例では、シェアハウス(寄宿舎)について『居室の底面積を7平方メートル以上』と定めていますが、こちらの物件では1部屋の面積は約7~8平方メートルとなっています。消防署の検査も受け許可も取っていますし、学生寮と使われていた間も違法な物件ではありませんでした。電気の容量をアップする改良工事も300万円かけて行われています」
―それは安心ですね。ちなみに、不動産会社さんとしては、どのような使い方がおすすめですか。
「いろいろな住み方・使い方ができると思いますが、管理会社がOKしてくれれば「レンタルスペース」などにすれば人気があるエリアだと思います。なお、基本管理規約で民泊・シェアハウスはNGとなっています」
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【ローヤルマンション新宿505号室】
▽賃料40万円(別途、管理費が5万円)/保証金4カ月・礼金2カ月
▽登記簿面積132.71平方メートル
▽バルコニー約12.3平方メートル
▽昭和38年6月築/鉄筋コンクリート造12階建て(部屋は5階部分)/総戸数78戸(店舗15戸・住居63戸)
▽問い合わせ:オハナ不動産株式会社(03-6205-5205 担当:中山)