食洗器からバイク、自転車、鍋まで…どんなものも「ぜんまい仕掛け」にできてしまう装置が話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

「貼り付けるだけで、なんでも『ぜんまい仕掛け』にできる装置を作ったよ」

食洗器からバイク、エアコン、鍋まで…どんなものでもぜんまい仕掛けにできてしまう装置がSNS上で大きな注目を集めている。

この装置を発明したのは電子工作ユーザーのNEKOPLA 斎藤さん(@kawausokawauso)。

取り付けた途端にぜんまいがくるくる回りだし、家具や電化製品に命が宿ったかのような趣さえ与えるこの装置。SNSユーザー達からは

「これは、本当に実用性があるし凄い発明ですね!欲しい」

「量産化したら買います!」

といった絶賛のコメントや

「ぜんまいざむらいを思い出したのは私ぐらいだろうな」

「GREEのハコニワを思い出しました、、懐かしい」

「何故かボム兵を思い浮かべました」

など既視感をおぼえるといった声が多数寄せられている。

この装置について斎藤さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):この装置を思い付かれたきっかけをお聞かせください。

斎藤:家族が横向きに寝ているのを見て、ふと「ぜんまいが切れたみたいだな」と思いました。そこから、「じゃあ、ぜんまいを巻いたら動き出すんだろうな」と考えていると、「それって人間じゃなくても、ぜんまいが回ってさえすれば何でも動いているように見えるのでは?」というのを思い付きました。アイデアだけでは面白いかどうかよく分からなかったので、実際に作って確かめてみた感じです。

中将:意外ですが凄い着想ですね!ぜんまいはどのような仕掛けで動いているのでしょうか?

斎藤:付け根の部分に磁石とスイッチが付いており、鉄板などに貼り付けることでスイッチが押されて自動で電源ONするようになっています。

中にモーターと電池が入っているので、電源を入れると回り出すという単純な仕組みです。

中将:制作にあたりこだわられたことは?

斎藤:サイズ感にこだわりました。実際のぜんまいはもっと小さいですが、小さすぎると見えづらくなりインパクトが減ります。逆に大きすぎると重くなってしまい、固定するのが難しくなります。いろんな家電のサイズを見ながら、かわいらしく見えるちょうどいいサイズを探ってから作っています。

難しかったのは電源ONにするスイッチの調整です。スイッチが出っ張りすぎると磁石で貼り付けるときに邪魔になってしまいますし、逆にスイッチが奥にありすぎると貼り付けてもONになりません。最終的にはスイッチの部分に両面テープを貼って微妙な調整を行い、ちょうどいい高さに合わせました。

中将:これまでぜんまい仕掛けにしたものの中で、特にお気に入りのものはなんでしょうか?

斎藤:扇風機とOHPです。

ぜんまいを付けると何となくレトロ感が増しますので、レトロと相性のいい扇風機やOHPが可愛らしく見えて気に入っています。

中将:投稿について数々のコメントが寄せられ反響がありました。

斎藤:ここまで見られるとは思ってなかったので、素直にビックリしています。コメントを見ると海外ユーザーの間でも話題になっているようで、説明しなくても通じる世界共通の話題だったのが響いたポイントかなと思いました。

 ◇ ◇

製品化を望む声に対し「欲しい!買う!という声をたくさんもらってるのですが、個人で作って販売するのは難しい商品です。もし興味のある玩具メーカーの方がいましたら協力したいですので、ご連絡いただけるとうれしいです」と斎藤さん。ご興味と資本のある方はぜひご検討いただきたい。

NEKOPLA 斎藤さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/kawausokawauso

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース