「めっちゃ蛍光色!」 パインアメにUVライトを当てた結果が話題に…その理由をメーカーに聞いた

中将 タカノリ 中将 タカノリ

昭和26年に発売されて以来、その甘酸っぱくてジューシーな味わいと穴のあいたユニークな形状で幅広い世代に愛され続けてきたパインアメ

そのパインアメをUVライトで照らすと、なんと蛍光色に発光したという報告がSNS上で大きな注目を集めている。この報告はオリジナルロボ作家として活躍するmightyさん(@almighty0404)によるもの。

まるでクラブイベントに迷い込んだかのようなその怪しい光り具合…mightyさんの投稿に対しSNSユーザー達からは

「クラブとかで舐めたらかなりダーティ」

「オロナミンC等ビタミンB2入ってると光りますよ!」

「トニックウォーター(お酒の割り材)もすげー光りますよ!」

「とても面白い結果ですね。蛍光色素について研究していた者です。パインアメの成分を調べると色素に紅花黄が使われていて、これの蛍光波長が500nm台、つまり緑色で、実際の写真とも一致しますので、まずこれが原因と推察されます。

しかし、コメントを拝見するとビタミンB2が原因と言っている方が多いようです。なるほどと思い調べてみました。確かにオロナミンCなど栄養ドリンクにはビタミンB2を添加しているため、これが蛍光を示していると考えられます。これの蛍光波長も530nmと緑色、つまり写真のような光が観測されます。

ただ、パインアメの成分表にビタミンB2の記載がないので、ビタミンB2より紅花黄の可能性が高いと感じています。ビタミンB2が入っているとすればそれは果汁由来かと思いますが、どちらの量が多いか分からないのでなんとも言えませんね。

サクマ式ドロップスにも紅花黄は使われているようですし、こちらの方が可能性は高いのかなと思います。実際には、紅花黄とビタミンB2のそれぞれの含有量、モル吸光係数、蛍光量子収率などを把握して、その上でパインアメの蛍光スペクトルを取得しないと、どちらが主の原因かは分からないと思います。」

などさまざまな方向からコメントが寄せられている。

mightyさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):この実験をされたきっかけをお聞かせください。

mighty:作品作りをする時にレジンを固める為にUVライトを使う時に、横に置いてあったパインアメが光ったので照射しました。あとで調べたら結構光るのは有名だったみたいですね。

中将:ご投稿ではパインアメ、サクマドロップスなどにUVライトを当てておられましたが、ほかにも試してみたものはありますか?

mighty:「パインアメを口に入れてライトを当てたらどうなるか」と言われ、実際にやって鏡を見たら歯の被せ物がめっちゃ光って面白かったのですが、絵面が汚かったのTwitterにアップするのはやめました。

中将:今回の反響へのご感想をお聞かせください。

mighty:以前、サクマドロップに関するツイートでバズったことがあるのですが、みんな飴が好きだなと思いました。


「mightyさん関連情報」
動物モチーフのオリジナルロボの制作やジャンク品のリメイクを販売受注生産受付中
Twitterアカウント:https://twitter.com/almighty0404
ネットショップ:https://almighty04.thebase.in
◇ ◇

mightyさんの報告についてパインアメを製造するパイン株式会社の広報ご担当者にもお話をうかがってみた。

中将:これまでパインアメがUVライトに当てると発光するということはご存知だったでしょうか?

担当者:年に何度か同様のツイートをされている方をお見かけしますので存じ上げておりました。今回が初めてではなく、以前も何度かバズっていた内容になります。

中将:そうでしたか!たびたび大反響になるというのは、やはり幅広い年代から愛されるパインアメならではですね。

担当者:パインアメを思い出していただけるのはうれしいのですが、光った写真をご覧になって「危険なものが入っているのでは」「食べたら危険なのでは」と思われる方がやはりいらっしゃいますので、少し複雑な気持ちもございます。

中将:食品メーカーならではのデリケートな悩みですね…。蛍光に光るのはどういった理由なのでしょうか?

担当者:社内で実験したのですが、実際はビタミンB2ではなく紅花の色素が光っております。天然素材を原料とした色素ですので安心してお召し上がりいただけましたら幸いです。


「パイン株式会社関連情報」
本社所在地:大阪府大阪市天王寺区生玉寺町1番5号
公式サイト:https://www.pine.co.jp
ウェブショップ:https://pineame.net/

◇ ◇

パインアメは「必要以上の添加物を使用しない」という方針のもと製造されており、使用されている色素は天然の着色料である紅花黄色素とモナスカス色素ということ。UVライトを当てた時の光り方はなんだか怪しいが、安心して召し上がっていただきたい。

なおパイン株式会社は近年異業種コラボ商品に力を入れており、現在は再春館製薬所とコラボしたのど飴「ドモホルンリンクルのど飴」わかさ生活とコラボしたキャンディ「ブルーベリーアイキャンディ」を発売中。

こちらも消費者の健康増進を意識したユニークな商品なので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

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