「ラーメン刑事」が津田寛治主演でドラマ化!「刑事のリアルとラーメンの融合」…元祖・小川泰平氏が解説

北村 泰介 北村 泰介

元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通として知られるが、同氏の30年間に渡る刑事人生と愛するラーメンとのエピソードに着想を得た津田寛治主演のドラマ「ラーメン刑事」がCS チャンネル「映画・チャンネル NECO」で2月27日から放送される。新聞やWEB連載、「ラーメン刑事」のYouTubeも配信している小川氏はドラマ「ラーメン刑事」では原案と監修を担当。収録現場を訪ね、番組への思いを語った。

 第1回は27日午後11時30分から初回放送(3月にリピート放送予定)。日活株式会社が運営する CS チャンネル「映画・チャンネル NECO」で、ラーメン×刑事の異色の掛け合わせが見どころのグルメドラマとして放送される。

 番組の公式サイトによると、日本を代表するバイプレイヤーの1人である津田寛治が、小川泰平氏と同じ神奈川県警の捜査三課のラーメン好きの刑事を演じ、長年の捜査で培った勘を活かして選んだラーメン屋に入店し、うまさの秘密を徹底分析するという1話完結のストーリー。本編内には小川氏が推奨する実在の店舗が登場。ドラマパートの後には、小川氏自身が「元祖ラーメン刑事」として店を訪れ、ドラマでは解明できなかったラーメンの謎に迫る。

 津田は番組公式サイトで「本作はグルメものであり、刑事ドラマでもあります。ラーメンを食べるシーンは、おいしくいただくことを意識しましたが、とてもおいしかったので、自然とうまく表現できました(笑)。ラーメンを作る過程も描写していますので、ラーメン店の裏側をのぞく楽しみもあります」などと見どころを紹介した。

 小川氏は第1回の撮影現場となる東京・目黒の「かづ屋」を訪れ、津田と対談した。小川氏は「ドンパチがない、本格的でリアルな刑事ドラマに津田さんが出られていて、よく見ていました。津田さんのドラマ内での動き、表情、ちょっとした言動は本物の刑事そのもので、演技力にはいつも驚きと感動があり、ずっと拝見してきました。今度は私がやってきた『ラーメン刑事』を津田さんがやってくださることになるとは…」と感無量の表情を浮かべた。

 津田は小川氏に対して「今までにない切り口の刑事ドラマだと思います。事件が起きて捜査本部を立ち上げて…というリアルさではなくて、『事件が起きていない時の刑事のリアルな生活』っていうんですかね、例えば、刑事は制服の代わりにスーツがオーダーされるのですが、スーツの生地の争奪戦があったりとか、台本を読んでいてワクワクしましたね」と感想を語った。

 小川氏は「主演が津田さんと聞いて本当にびっくりしました」と津田の配役を歓迎しつつ、「津田さんは刑事を何年くらいやっていますか」と質問。津田は「15、16年になりますね」と刑事同士の会話のように普通に答え、2人に笑みがこぼれた。上品なスープが特徴の醤油ラーメンが名物である「かづ屋」での収録は順調に進んだ。

 小川氏は「津田さんはラーメンを3杯食べましたから、ビックリです!私も1日3杯のラーメンを食べたことはありますが、それは、それぞれ違う店で違う味のラーメンです。津田さんは同じ店の同じラーメンを短時間に3杯です。美味いラーメンではありますが…サスガ役者です。しかも相当美味しそうに食べてました。」とラーメン刑事という役に入り込んだ名演技を絶賛した。

 第2回(3月7日午後11時30分から放送予定)では2年連続でミシュランのビブグルマンに選ばれた鶏白湯ラーメンなどの東京・日暮里「麺酒処ぶらり」が登場。それ以降は未定で「(番組の)人気次第」だとか。小川氏は「撮影になると、半日以上、店が使えないので、協力していただく必要があります。(第2回の)『ぶらり』は定休日に撮影しました」という。

 小川氏は「このドラマの特徴は、事件解決がない刑事ドラマとラーメンの融合です」と見どころを語り、今後に向けて「第3回以降もぜひやりたいですね。そして地上波でも」と期待を込めた。

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