「あなた別の“家庭”があったの?!」首輪に手紙→飼い猫の“二重生活”が発覚 人間なら修羅場のはずが…

今井 悠乃 今井 悠乃

 ロンドン在住のザックさんとガールフレンドのオルガさんの飼い猫ビリーは、自由気ままに外へ出かける放し飼いのネコ。外にいる間「ビリーは日向ぼっこをしたり、ネズミでも追いかけているのだと思っていた」とザックさんは語りますが、実は飼い猫が”二重生活”を送っていたことが発覚したのです!

 数カ月前のある日、いつものようにお散歩へ出かけたビリーが帰宅すると、首に食品用のラップで包まれたメモが巻きつかれていました。開いてみると、それは隣人からのお手紙でした。

お宅の猫がよく家に遊びに来てくれます。家に入れてほしい時は、玄関の前で”ニャー”と鳴くんです。どこに住んでる猫かは分かりませんが、こっけいでこの猫が大好きになってしまいました!名前は何ですか?僕たちはビリーと呼んでいますよ。

フレンドリーな隣人より

 この手紙をきっかけに、ビリーが郵便配達人となり、ザックさんカップルと隣人との文通がスタートしたのですから不思議です。そのいきさつをツイッターで紹介し、世界中のネコ好きを笑顔にしているザックさんにお話をうかがいました。

――ビリーとの出会いは?

 約1年ほど前に「東ロンドンの動物病院に、子猫たちが捨てられていた」と義母から連絡を受けました。動物病院に電話をしてみると、あと1匹だけ家が必要な子猫がいるとのことだったので、会いに行ってみました。その猫がビリー。ワンパクで面白おかしい性格で、すぐに気に入りましたよ。

――これまで何度ほど隣人と手紙のやりとりをしていますか?良ければ、その内容を教えてください。

 ここ数カ月で12回ほど手紙を交換しましたよ。最近は寒い日が続いているので、ビリーは家にいることが多く、手紙交換の回数は少し減りましたけどね。オススメのテレビ番組やポッドキャストの話をしたり、お気に入りのレシピを交換しあったりしています。

 ちなみに、隣人が最初に書いた手紙のビリーという名前は偶然でも勘で当てたのでもなく、ルームメイトが以前ビリーのIDタグを見つけ、それ以来ビリーと呼ぶようにしていたそうです。もしや、奇跡の…と思ったので、ちょっぴり残念でしたが。

 世界中でロックダウンや外出自粛が続き、新しい出会いが少ない中、「好奇心旺盛で、勇敢で、自信家」な郵便配達人でもあるビリーのおかげで、ザックさんとオルガさんは、この思いがけない出会いに恵まれたのでした。

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