格好良くなることは若者だけの特権ではありません。キャリアを重ねた大人たちも美意識の関心度が高まっています。それは男性にもあてはまります。今回も大阪でフェイスデザインスクールを主宰する私、アケミS.ミラーが「男性を魅力的に変える」シリーズ第3弾をお送り致します。
コロナ禍になり、オンラインの急激な普及で、画面上に映し出される自分の顔を改めて見て、若々しくない肌や顔の疲れやたるみにゾッとしたと言う声を何人にも聞きました。人に与える印象を良くするために、どうイメージアップを図れば良いのかを男性も意識し始めたからに違いありません。
「ASMフェイスデザイン」は女性だけではなく、男性達もさり気なくすっきりと格好良く、魅力的に変身させることができます。その結果、内面もパワーアップし、意欲的になる方が少なくありません。そのポイントとなるのはやはり、お肌です。
できる男の“変身”はスキンケアが第1課題!
口紅を塗ったり、アイシャドウのグラデーションに凝ったりという女性のメイクとは違って、通常の男性のメイクオーバーは自然な感じが大切で、いかにナチュラルでクリーンに仕上がるかを意識しています。その上でご本人の個性をどう表現するかがポイント。そして、陰影をプラスすることにより、今までになかった目鼻立ちが自然な形でハッキリ浮かび上がってきます。
今回は「男性を魅力的に変える」第3弾として教育関係の仕事をされている津田郁夫さんにモデルをお願いしました。教育関係という仕事柄、人前で話をされる機会が多いとお聞きしていますが、それだけに第1印象が大切ですし、清潔感も感じられるように考えました。
はじめにクレンジングで津田さんの顔の汚れをしっかり取り除きました。オイリースキンの津田さんはオイルコントロールが必要ですが、細かいしわの発生は遅く、お顔にハリがあります。その後、目鼻立ちをはっきりさせ輪郭を引き上げるために、強めのマッサージで仕上げました。
このシリーズで男性のみなさんに施しているのが私が考案し、ニューヨークでも話題だった「ASM水肌パッティング」です。最初はみなさん、びっくりされますが、顔の引き締め効果は抜群です。実際、津田さんの頬のラインがグッと上がりました。
ヘアーに関しては、前髪を下ろしておられたのですが、思い切ってオールバックにしました。隠れていたおでこが出て、太い眉毛が表れました。こうなると、眉毛のトリミングは必須です。時々、年配の方で長すぎる眉毛を見ますが、これはNG。眉毛を変えることでイメージも良くなり、うんと知的にもなります。男らしい、いい眉毛になったと思います。
「顔からいいパワーが出ている感じ」
モデルになっていただいた津田さんは感想を、こう伝えてくれました。
「まずはうれしかったですね。というのも見た目にすごくよくなり、若返った感じがしました。顔からいいパワーが出ている感じさえありました。外見もさることながら内面の充実度も高いですね。撮影時には、目線や表情の見せ方なども指導していただき、タメになりました」
津田さんは、ふだんから無精髭などにならないように気をつけてこられたそう。ただし、これまでの肌のお手入れは「ギターを弾いているので手荒れには気をつけていました。その延長上でクリームを顔に塗ったりする程度」だったとか。
「今回水パッティングは初めての体験でした。顔はぐっと引き締まった感じがあり、ハリも出ました。これからも手入れを続けたいし、維持できたらいいですね」
津田さん、かっこ良くなって笑顔も最高です。
〈Hair by Takashi Ando (GRACE ALLEY)、Photograph by Satomi Shirai〉