「なんかたまりませんよー」
のどかな風景をバックに、野良猫4匹がなぜか路傍に縦一列で座っている。そして4匹そろってカメラ目線。Twitterユーザーたちはこの猫トレインに「たまらーん」「全部こっち見てるの可愛い」と反応。大ヒット中の劇場版「鬼滅の刃」無限列車編になぞらえて「にゃ限列車。」と呼ぶユーザーまで現れた。
高知県在住のウッジーさん(@uuu_uj)=20代・男性、会社員=が19日に「マイベスト路傍の猫」と題して、Twitterに投稿した写真が話題になっている。このおかしくもほっこりするショットはどのように撮影されたのだろうか、ウッジ―さんに聞いた。
趣味がカメラというウッジ―さんによると、撮影地は高知県西部の田畑の広がるのどかな地域。撮影時期は2018年2月ごろだったという。
――どういう状況だったのでしょうか?
「職業柄あちこちへ行く機会が多く、出先で目撃した地域猫を撮ることが多いのですが、この日は休みで祖父母のいる田舎へ帰る途中でした。道端に猫の姿を数匹目にして、撮れたら良いなと車を降りて撮ろうとしたところ、なんと少し離れた畑のコンクリート上に並んで座っている猫の姿を発見しました。この時はカメラの趣味もなく手にしている携帯電話のカメラ機能で撮影するだけでしたので逃げられない範囲ぎりぎりまで近づき、目一杯ズームして撮影できました」
――4匹ともカメラ目線でしたね。シャッターを切ったとき、どういう気持ちでしたか。
「『してやったり』と言った気持ちでした。その後すぐ、この猫列車は散り散りになりました(笑)」
――この写真がとても話題になった感想は?
「面白い画が撮れて嬉々としてインスタの個人アカウントの方に投稿致しましたが、今回のTwitterほどの反響はなく、もう大方3年が経とうとしているのにこの反響には驚きました」
――ウッジーさんはこの猫トレイン以外にも、日々、高知の風景写真を撮影してSNSに投稿していますね。
「昔から高知で活動されている写真家さんに影響を受け、僕も故郷高知の現在の写真を将来に残していきたいと思ったのと、現在のコロナ禍の中帰りたくても帰ることができない高知出身の方、来たくても来れない高知が好きな県外の方にもぜひ見ていただきたいな、とSNS上で発信させていただいております。食べ物もお酒も美味い僕の自慢のふるさとです」
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SNSのページには、ウッジーさんの“高知愛”が詰まった写真の数々がアップされている。特に年末年始、帰省できなかった高知出身の人たちには、ぜひウッジ―さんのSNSを訪問して、懐旧の情に浸っていただきたい。