落下するふなずし、見つめるニュートン...「何回見ても分からん」 滋賀県が制作「シュールすぎ」動画が話題

京都新聞社 京都新聞社

 落下する湖国の名物ふなずしを見つめる、かの英国の物理学者ニュートン-。そんな奇妙な取り合わせで「あなたはなにを発見しますか」と問いかける、滋賀県制作の動画が話題を呼んでいる。動画投稿サイト「ユーチューブ」での公開から半月で20万回近い再生数を記録し、県の動画では異例の人気に。ネット上には「笑った」「シュールすぎ」などのコメントが並ぶが、県は新型コロナウイルス禍から「新しい幸せ」を考えようとの大まじめなメッセージを込めたという。

 動画のタイトルは「ニュートンに学ぶ、これからの滋賀ノーマル」で、2分41秒。ニュートン(1642~1727年)の肖像画が見つめる先に、ふなずしのほか「回転する彦根城」「将棋の駒になった瀬田シジミと赤こんにゃく」「流しバウムクーヘン」といった湖国の特産品や名所が“非常識”な姿で現れ、気づきや発見を問いかける内容になっている。

 動画や県ホームページによると、ニュートンがペスト禍の休校でロンドンから故郷へ戻り、リンゴが落下するのを見て万有引力の法則を発見したという伝説を紹介した上で、「私たちは、どんな未来を創っていけるのか。(中略)時代の転換点を生きる滋賀県民のみなさんに、お互いの心を思いやる利他の心を大切にしながら『新しい未来を一緒に創造して欲しい。』という滋賀県からの強い想(おも)いを込めています」としている。

 県広報課が企画し、動画案を公募。応募8社の提案の中から、「コロナ後」を担う若者の心をつかむことを重視して選んだという。視聴者からは「何回見ても分からん」との反応も多いというが、担当者は「何の動画なのかと疑問に思ってもらえれば、まずは成功。その引っかかりからメッセージの意味を考えてもらえれば」と期待する。

■ニュートンに学ぶ、これからの滋賀ノーマル_長尺ver https://www.youtube.com/watch?v=OSUkf1-by9w

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