「これ沖縄じゃなくて高知!」透明度の高いエメラルドグリーンの海に大反響!…撮影者に聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 コロナで海水浴場がオープンしなかったり、行くのを控えたりする海不足の私たちに響く、エメラルドグリーンに輝く海の写真が話題です。海は透明度が高く、海底の岩や砂、船が落とす影まで見えています。「これ沖縄じゃなくて高知!」と写真とともにKenKen(@KenKenPhoto)さんがツイートしたところ、3.2万リツイートと18.7万いいねがつきました。「説明受けても沖縄にしか見えません笑」「沖縄以外にもこんなに綺麗な海があったんですね!」「日本人が知らない素晴らしい自然が、まだまだ沢山ありますね。」とその美しさに驚きの声があがっています。

 写真の場所は、高知県幡多郡大月町にある柏島。四国の南西に位置しますが、高知の市街地から車で約3時間かかる“はじっこ”で、気軽には行けない場所です。それでも、たびたびSNSで話題になり、訪れる人が増えている人気スポットで、今回も「美しい!」「行きたい!」「こんなに綺麗なの?次の旅の参考にさせて頂きます」といったリプが寄せられています。

 本気で写真を撮りだして2年半というKenKenさんは、写真の撮り方や現像を勉強中だそう。現在は四国に住んでいて、ツイートには「県民なのに知らなかった!!!!しゅげぇw」と地元の人も驚くような四国の美しい風景写真がずらりとならびます。

 今回の写真は、ツイートした日からちょうど1年前の2019年8月8日に撮影したもので、「今年の8月16日に再訪したときも、太陽が高くなり潮が満ちてきたら去年と同じような色になりました。柏島は、夏は晴れていればこんな感じの沖縄みたいな海に見えると思います」とのこと。あぁ…行ってみたいです。KenKenさんに聞きました。

──南国みたいにきれいな色が印象的です。

 一定方向からの光の反射を抑えて、本来の水の透明度や空の青さがでるようになるPLフィルターをつかっています。画像処理については、実際に現地で受けた印象から大きく離れないようにしながら、主に「Lightroom」という現像ソフトで調整をしています。

 調整内容は明るさやコントラストが中心で、色を大幅にいじってはいません。今はいくらでも色を調整できてしまいますが、SNSでは実際と大幅に色が違っていたら「こんなにキレイじゃない」という指摘がすぐにはいります。今回はコメントを見ていただいたらわかりますが、行ったことのある方の多くは、こんな感じでキレイ、というコメントを残してくれています。

──なるほど。写真で特にこだわった点はどんなところでしょうか?

 海の透明度や色の美しさを写真に閉じ込めること、でしょうか。Twitterは一度に4枚の写真を出せるので、広めの写真も入れて全体像もわかるようにこころがけました。あとは現実の色から離れすぎないように気をつけました。

──ほかにも四国の風景写真をたくさん投稿されていますが、風景写真の魅力はどんなところだと思われますか?

 難しい質問ですね。実際に肉眼で見た感動や美しさを、写真の中に閉じ込められること、でしょうか。それが簡単ではないんですが、知識や経験や機材を総動員して、なんとかできるように頑張ってます。

 あとは、多くの場合は天気をはじめとして、光の向きや季節など、なかなかベストに近いコンディションで撮れることがありません。そうしたなか、何度も通ったりしていい写真が撮れたときにかなりの充実感があったりします。そういうので病みつきになる感じでしょうか。

──転勤族でまもなく四国をはなれるとか…転勤前に行っておきたい場所はありますか?

 多すぎであげられないですね。ただ、転勤後も、ときどき四国に来て写真を撮りたいと思っていますし、またいつか、転勤で四国に来たいと思っています。

──四国の魅力にもはまられたんですね。ツイートが話題になりました。

 多くの人に見ていただけたことはうれしいですし、柏島のことを知らなかった方たちにこの場所の存在を知ってもらえたなら嬉しいです。ですが、写真そのものの美しさで話題になったというよりは、この沖縄のような海が実は高知県だった、という話題性で拡散されたと思っています。

 今後は、ネタ的要素で話題になるのではなく、写真の良さだけで広がるような写真を撮っていけたら、と思っています。

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