ケンミンの焼ビーフン、“県民”とかけて47都道府県とタイアップ開始 まずは千葉ケンミンだ!

黒川 裕生 黒川 裕生

「最も長く販売されている焼ビーフンブランド」として、ケンミン食品(神戸市)の主力商品「ケンミン焼ビーフン」が今年1月、ギネス世界記録に認定された。2020年は創業70年という節目でもあり、47都道府県とタイアップした記念プロジェクト「ケンミン(県民)焼ビーフン」をスタートさせるなど、同社は焼ビーフンのさらなる拡大に情熱を注いでいくという。

ケンミン食品は、1950年創業のビーフンメーカー。60年には鶏だしの効いた醤油味で味つけした「ケンミン焼ビーフン」を発売。茹で戻す手間が不要で、誰でも簡単にプロの味を再現できる唯一無二の商品として人気を集め、国内ビーフン市場では現在も不動のトップシェアを誇っている。

10年計画!?47都道府県とタイアップ

70周年を記念した感謝プロジェクトとして始めた「47都道府ケンミン焼ビーフン」では、各都道府県の特産野菜を使った冷凍の焼ビーフンを開発。第1弾として、6月15日から「千葉ケンミン焼ビーフン」の販売を始めた。具材にはズッキーニとナス、赤ピーマン、ショウガを使用。彩りや食感にこだわりながら、風味豊かな味わいに仕上げている。

高村祐輝社長は「全国の皆さんに感謝を伝えたい。ケンミン食品と各都道府県、そして生産者、販売店、消費者の皆さんが全員嬉しい“Win-Win-Win-Win-Win”を目指します」と語る。ただ、タイアップはおそらく1年に3〜4件が限度。全都道府県をコンプリートするには「10年くらいかかるかもしれない」(高村社長)という。

ヴィッセル神戸とのコラボ収益は医療ファンドに寄付

一方で、メモリアルイヤーも新型コロナウイルスの影響は免れない。同社がスポンサーを務めるJ1リーグのヴィッセル神戸にちなみ、選手がプリントされた「ヴィッセル焼ヴィーフン」を協賛試合イベントでサポーターに配布する予定だったが、コロナ禍で延期になった。

同社は急遽、1万食をネットで販売(すでに完売)。売上金額約130万円を「こうべ医療者応援ファンド」に寄付することにしている。

巣ごもりで需要増、焼ビーフンのこれから

緊急事態宣言の発令などで多くの人が外出を控えたこともあり、ケンミン焼ビーフンの「幻のカレー味」や「復刻版初代パッケージ」など、関連商品の売上も好調という同社。高村社長は「若い世代へのアピールや、海外展開にも力を入れたい」とした上で、「これからも皆さんの役に立つ、そしてもっと社会から必要とされる会社になっていきたい」と話している。

なお、ケンミン食品では現在、タイ5日間の旅や1960円分のEdyが当たる「思い出の焼ビーフンキャンペーン」を実施中(6月末まで)。

■キャンペーンサイト https://kenmin-cp.com/60th_anniversary/campaign/

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