もうすぐやってくる「レジなしコンビニ」の時代 ひと足先にアメリカで体験してみた

服部 健二 服部 健二

「◯◯ペイ」が流行語になるなど、日本ではキャッシュレス決済がブームとなっているが、アメリカでは決済なしの「レジなし店舗」、Amazon Go(アマゾン・ゴー)が徐々にその数を増やしている。2018年1月にアメリカ、シアトルで一般公開されて以来、2019年までにアメリカ国内、シアトル、シカゴ、サンフランシスコ、ニューヨークの4都市で、26店舗まで拡大している。日本でもローソンが川崎市にある富士通の社内で従業員向けに始めると発表。「レジなし店舗」は未来のコンビニとして、注目を集めているが、そんな話題の店舗を一足先にアメリカ、ニューヨークで体験してきた。

 まず、準備するものとしてスマホとクレジットカード。スマホにiOSまたはAndroid用のAmazon Goアプリをダウンロードしサインインしておけば準備完了。店舗に向かった。出迎えてくれたのは駅の自動改札のようなゲート。SuicaやPasmoをタッチするようにゲートでアプリをタッチして入店する。すると、あとは商品を選ぶだけ。サンドイッチなどの食品からペットボトルのドリンクなど、一般的なコンビニに置いてある商品と同様の品揃えだ。店舗には、スタッフこそいるものの、業務は商品の陳列など。客の動向には関心を示していない。

「それでは遠慮なく」と、購入したい商品を手に取り、ジャケットのポケットにそのまま入れる。そして、レジを通すこともなく、誰に許可を取ることもなく、ゲートから退店。不慣れなせいか、本当に購入できているのか、万引きになっていないのか、不安を感じつつアプリを見ると、購入した商品、金額、個数などがきちんと表示されていた。ちなみに、ポケットに一度入れた商品をもう一度、陳列棚に戻した場合、その商品はカウントされていない。店舗から持ち出した商品代のみがきっちりと精算されていた。

天井に設置された数多くのカメラが購入した商品、棚に戻した商品をきちんと見分けているそうで、何度か体験したが、カメラが購入商品を見極めていた。また、「今日は俺がおごるよ」っていう太っ腹な場合にも対応しており、決済を行う人のアプリで入店しておけば、複数人がそれぞれ商品を持ち出しても、アプリをかざした人が精算する仕組みになっている。

レジで並ばなくて良いので、ランチタイムの混雑などもストレスなく買い物ができそうだ。ローソンの一般店で今夏にも、実験がスタートされる計画だが、実現すればキャッシュレスを超える購入体験になりそうだ

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