愛知県に住む浜島さんは、かかりつけの動物病院に行った時、里親を募集していた長毛種の猫と出会った。その猫は、ごはんやおやつの食べ方や水の飲み方にこだわりのある猫だった。
運命の出会い
2016年1月5日、浜島さんはかかりつけの動物病院に行った。その動物病院では、里親募集中の猫をケージに入れて、診察に訪れた人から見えるところに一定期間置いてくれる。その日は、1匹のオスの猫がいた。浜島さんが抱っこしてみると大人しくて可愛い猫だった。洋猫の血が入っているようで、長毛のモフモフな猫だった。動物病院では、詳しい保護の経緯を話してくれないが、長毛種の猫なので、誰かに飼われていたのかもしれない。浜島さんは、ご主人に話して連れて帰ることにした。
「うちには猫が2匹いたので、すごくほしいというわけではなかったのです。でも、これも運命、出会いだと思いました」
動物病院にしょっちゅう行くわけではないが、過去に欲しいと思う猫はいた。ただ、ミルクから育てないといけないような小さな子猫だったので、その時はあきらめたという。しかし、今回は推定4カ月くらいの猫だったので、特に問題はなかった。
1月5日に来たから「いちごくん」
子猫は、1月5日に浜島家にやってきたので、「いちご」と名付けた。最初は、先住猫もいちごくんもお互いフーフーと言って威嚇していたが、いちごくんは、おびえた様子もなく、平気だった。性格は大人しいという。先住猫のチビくんと同じく、いちごくんもあまり抱っこされるのが好きではない。
「抱っこしようと思って『いちごくん』と言って近づくと、パーっと逃げてしまうんです」
顔が汚れるのは嫌
いちごくんは、ペースト状のおやつが大好きだ。毎日1本は食べるのが日課だ。ただ、洋猫の血が入っているので、顔の形が日本の猫にくらべて鼻ぺちゃさん。顔にペーストがついて汚れるのが嫌なのか、他の猫のようにパッケージを直接ぺろぺろなめない。ご主人がいったん手のひらに取って、それをぺろぺろ舐めるという。
おやつだけでなく、ごはんも器に顔を近づけて食べるのは抵抗があるようだ。一度、ドライフードを器に入れて置いたら、少しずつ手で外に出して、一粒ずつ食べていた。いまでは、ご主人が一粒ずつ手からごはんを食べさせている。水も同じく、顔が濡れるのを嫌がって、手ですくって飲む。
ただ、食欲は旺盛で、ごはんが欲しいと「ごはん欲しいビーム」をご主人に送ってくるという。