新野新 「ぬかるみ」終了から30年…84歳でもトーク健在

あの人~ネクストステージ

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 84歳になった新野新。舌鋒鋭いトークは健在だ
 84歳になった新野新。舌鋒鋭いトークは健在だ

 やしきたかじんさんとのテレビ収録で、味を知ったというごま焼酎「紅乙女ゴールド」を、とてもおいしそうに飲んでいた。聞けば、週にボトルを3本空けているという。放送作家、演出家、そしてタレント。さまざまな顔を持つ新野新は、もう84歳。舌鋒鋭いトークはまだまだ健在だった。

 大阪市内で1人暮らし。表舞台こそ少なくなったが、新野の弟子たちが食事会を定期的に開き、伝説のラジオ番組でもおなじみだったそうそうたる面々が集結する。89年に終了した笑福亭鶴瓶(67)との「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」(ラジオ大阪)。鶴瓶と新野のうだ話が、記憶に残る。

 ラジオの聴取者だった人からメッセージをもらうことがあるという。「おじんとおばんが…時々は返しますけど。今ね、あの人ら子ども育てるの終わって、ええ年やね…」と気にかける。ぬかる民と呼ばれ、番組を熱狂的に支えた中高生たちも今や中高年。放送終了から30年たっても、ぬかるみの世界はハマると深い。

 「彼はあの番組にかなり打ち込んどった。僕はどうでもよかった(笑)。2~3年して『先生、エラいことになっているよ。みんなぬかるみ聴くよ』と聞いた」と、マイクをはさんで語り合った若き日の鶴瓶の姿を振り返る。

 女子高生の投書がきっかけで呼びかけた1980(昭和55)年の新世界ツアーには、5000人が殺到し機動隊が出動。翌朝の社会面に、大きく載った。「そこからですわ。ここから始まったんよ、ぬかるみは…」。人気爆発の契機となった“事件”。記事を書いた記者を、今でも探しているという。

 67歳になった鶴瓶とのラジオを、もう一度聴いてみたいが…。「鶴瓶がその気になったらいつでもいい。しゃべるのに困る俺じゃないやん。その代わり高いで、ギャラ。これが最後やから。クックックック…」。日曜深夜のラジオから、何度も聴こえてきた独特の笑い声が響いていた。(デイリースポーツ・杉田康人)

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