ペット用品店に置き去りにされた子猫
大阪でペット用品を販売している店に、見知らぬ中年の男性が子猫を連れて現れ、「この猫をAさんという、個人で保護活動をしている人に渡してほしい」と言い残し去った。店長は、その男のことを知らないし、子猫とAさんの電話番号が書かれたメモを強引に置いていかれて困惑したという。
とりあえず、メモに書かれていた電話番号に電話してみたが誰も出ない。中年の男性も二度と姿を見せなかった。
途方にくれた店長は、子猫を引き取ることはできなかったので、猫の保護活動をしている動物愛護団体「ワンハート大阪」に連絡した。だが団体側も運営をしていかねばならないので、猫の引き取りを有料で行っている。店長は、自腹で子猫の引取を依頼し、さらに寄付もした。
子猫は、ワンハート大阪で「姫」と名付けられた。
譲渡サイトで出会った可愛い子猫
京都府に住む芝さん夫婦、後に姫ちゃんの飼い主となるのだが、そのころ奥さまはペットと暮らしたいと思っていろいろ考えていたという。夜勤のある仕事をしていたので、散歩をしなければならない犬は無理だ。猫は縦長の眼が怖いし、飼ったことがないので飼い方が分からない…でも、ペットを飼ってみたい…。
しかし、芝さんの旦那さまは、実家でも、ひとり暮らしをしていた時も保護猫を飼っていた経験があり、大の猫好きだった。そして「ペットをペットショップで買う」ことには、抵抗があったという。
旦那さまは、猫の保護活動をしている友人から「保護猫を飼う」という選択肢もあると勧められ、譲渡サイトで猫を探してみた。
「姫は、生後6ヶ月か7ヶ月、写真がアップで写っていて、どんな子かよく分かりました。姫という名前も可愛くて、この子にしようと思ったんです」