引っ越しや大掃除、家具・家電の買い替えなどで発生する不用品。ChatGPTやGeminiなどの生成AIは、どの回収業者をおすすめするのでしょうか。株式会社ブランディングワークス(千葉県柏市)が実施した「生成AI業界調査〈不用品回収編〉(2026年9月)」によると、ChatGPTは「メルカリ」、Geminiでは「くらしのマーケット」が言及率1位となりました。
この調査は、2026年9月にChatGPT(モデル: gpt-5.1)およびGemini(モデル: gemini-3.1-pro)の各APIに対し、「不用品回収のおすすめは?」という同一の質問を計測日ごとに各3回ずつ送信し、回答に登場した企業名を集計(Web検索機能を有効にした状態で実施)。有効回答数は54件(2AI×1日3回×計測9日間)でした。
なお、集計定義は言及率=企業名が登場した回答数÷全回答数、平均登場順位=回答内で何番目に挙げられたかの平均としています。
調査の結果、回答全体における言及率が最も高かったのは「くらしのマーケット」で、51.9%を記録しました。平均登場順位も1.4位と、回答の中で比較的上位に挙げられていたことが分かります。
次いで、2位「ミツモア」(言及率50.0%、平均登場順位2.3位)、3位「メルカリ」(同37.0%、3.6位)が続きました。
※言及率は、すべての回答のうち、該当する企業名が登場した回答の割合。同率の場合は、回答内で先に紹介された順番を示す平均登場順位を基準にランキングを決定しています。
本調査で注目したいのが、利用する生成AIによって紹介されるサービスが異なった点です。
ChatGPTで最も言及率が高かったのは「メルカリ」で48%。一方、Geminiでは「くらしのマーケット」が96%となり、それぞれ異なるサービスが1位となりました。
また、両方のAIで名前が挙がったサービスについても、言及率には大きな差が見られました。
「くらしのマーケット」の言及率はChatGPTで7%、Geminiで96%、「ミツモア」はChatGPTで11%、Geminiで89%と、同じサービスを対象にしていても、AIによって回答に登場する頻度が大きく異なることが分かります。
さらに、「KADODE」「ゴミ屋敷バスター七福神」「ワンナップLIFE」はGeminiの回答にのみ登場し、ChatGPTの回答には登場せず、「ヤフオク」「ブックオフ」「セカンドストリート」はChatGPTの回答にのみ登場しています。
この結果から、不用品回収サービスを探す際には、ひとつの生成AIの回答だけで判断するのではなく、複数の情報源を確認することも選択肢になりそうです。
AIの回答を分析すると、単に不用品回収業者の名前を並べるだけでなく、利用者が重視するポイントに合わせてサービスを紹介する傾向も確認されました。2026年9月の回答で登場した主な切り口は以下の3つ。
【料金の安さ(回答の33.3%に登場)】
主に紹介されたサービスは、「くらしのマーケット」「ミツモア」「KADODE」でした。AI回答の要約例では、「くらしのマーケットは料金が非常に安い業者が多く、KADODEは不用品の量に合わせた定額パックで無駄なく処分できます」といった内容が挙げられています。
不用品の処分では、品目や量、搬出条件などによって費用が変わることがあります。できるだけ出費を抑えたい場合は、複数の業者から見積もりを取り、料金体系や追加費用の有無を比較することが大切です。
【口コミ・信頼性(回答の33.3%に登場)】
主に紹介されたのは、「くらしのマーケット」「片付け堂」「ミツモア」です。AI回答の要約例では、「スタッフの顔写真と利用者のリアルな口コミを見て業者を選べます。気になる業者の評判を調べるのに役立ちます」といった内容が挙げられています。
不用品回収を依頼する際には、料金だけでなく、作業内容や対応についても確認しておきたいところです。利用者の口コミやスタッフの顔写真など、業者を選ぶ際の参考情報を確認できることも、比較するうえで役立ちます。
ただし、口コミの内容や掲載数だけで判断せず、見積もりの説明や契約条件も確認しましょう。
【即日対応・スピード(回答の27.8%に登場)】
主に紹介されたサービスは、「KADODE」「ワンナップLIFE」「エコピット」です。AI回答の要約例では、「当日対応に強く、大量のゴミや足の踏み場もない状態の処分に対応可能」といった内容が挙げられています。
引っ越しの日程が迫っている場合や、大量の不用品を早急に処分したい場合には、対応可能な日時や作業人数、回収できる品目などが重要になります。急ぎの場合は、希望日に対応できるかどうかだけでなく、料金や回収条件についても事前に確認しておくと安心です。
こうした結果から、生成AIにおすすめされるためには、単にサービス名が知られているだけでなく、利用者のニーズに応じた特徴が明確であることも重要だと考えられます。
また、生成AIが回答を作成する際に、どのウェブサイトを情報源として引用しているかについても分析した結果、1位「meetsmore.com」(引用シェア10.8%)、2位「curama.jp」(同10.3%)、3位「trashup.co.jp」(同5.9%)という結果になり、上位にはサービスの比較やランキングに関する情報を掲載するサイトが並びました。
調査を実施した同社は、「比較サイトやランキング記事が引用の中心となっており、AIによる推薦も、こうしたウェブ上の掲載内容の影響を受けていると考えられる」とコメントしています。
※生成AIの回答は日々変動するため、本結果は調査期間時点の傾向を示すものです。
※本調査は各社のサービス品質の優劣を評価するものではありません。
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【出典】
▽株式会社ブランディングワークス調べ