仕事熱心な社員でも、ふとした瞬間に家庭での意外な一面が垣間見えるかもしれません。kodomoe webにて連載中の『こんな上司と働きたいわけでして!』(原作:かねもとさん/漫画:キタハラナナエさん)は、一見厳しそうな上司の意外な側面が話題を集めている作品です。同作はpixivにて『こんな上司と働きたい』として投稿されると、約1万いいねの注目を集めました。
とある会社では会議のため、各部署の関係者が資料を持ち寄り報告を行っています。部長・西島が会議を取り仕切る様子には緊張感があり、女性部下・九ノ里はその雰囲気にドキドキしていました。
そのとき、とある部署の社員が、部長の判断を仰ぎたいと尋ねます。すると西島は、「このプレゼンの内容ならば、パパは…」と話してしまったのです。おそらく西島は、自宅で子どもと接している際に、自身のことをパパと呼んでいるのでしょう。そのクセが会社でも出てしまっている西島の様子を見て、必死に口の中を噛んで笑いを耐える九ノ里だったのです。
その後、部長の電話に他社から連絡がかかってきました。すかさず西島は電話を取ると、またもや「はいパパです…西島です」と発言してしまいます。この様子に、いままで必死に笑いを堪えていた職員たちも、思わず吹き出してしまうのでした。
ときは少し戻り、九ノ里が西島の部署に入ってきたときのことです。西島は怖くて厳しい部長だと有名で、その無表情さから九ノ里も怖いと思っていました。しかし、西島のスマートフォンをよく見てみると、子ども向けアニメキャラのシールがたくさん貼ってありました。そのうえ、靴下も同じキャラクターのものだったのです。
驚く九ノ里でしたが、さすがに部長にかわいいと言うのはよくないと思い我慢しました。その後九ノ里は、ふと西島の弁当をのぞきます。すると中身は、パンダのかまぼこやスマイルマークのポテトなど、子ども向けの食材が詰め込まれたものだったのです。これには思わず九ノ里も、「西島部長のお弁当カワイイですねっ!!!」と話してしまうのでした。
読者からは、「腹筋崩壊したw」「こんな上司がいたら素敵!」などの声が寄せられています。そこで、原作のかねもとさんに話を聞きました。
「強面で育児に理解のない上司」の逆を描いてみたいと思い
――一見コワモテの部長と、育児を絡めた作品をつくりはじめたきっかけについて教えてください。
ドラマやマンガなどで「強面で、育児に理解のない上司」というキャラクターはよく登場するので、それをひっくり返したらおもしろいのではないか、というのが最初のきっかけでした。
ただ単に「見た目に反して育児に理解がある」というだけではなく、むしろ過剰なくらい育児にコミットしていて、会社や仕事よりも、育児を含めた「自分の人生」を大切にしているキャラクターを描いてみたかったので。
――作品を描くにあたり、自身のご経験なども反映されているのでしょうか?
とくにそういったことはないです(笑)ただ、子どもがいることで社会で理不尽なことを言われた体験はあるので、そういったときにこういうことを言ってほしかった、あるいは言ってあげたかったという経験は反映されているかもしれません。
――職場ながらも、自宅の様子が垣間見える心温まる作品でした。かねもとさんは、ほかにはどのような作品をつくっているのでしょうか。
デビュー作がNHKでドラマ化もされた『伝説のお母さん』でした。RPGのような世界で、魔王を封印した有能な魔法使いでも、母親になると社会の無理解によりうまく働けなくなる…という、『こんな上司と働きたいわけでして!』とも共通する、働く親の話です。
また、『よなきごや』という、いろいろな母親(一部、父親)が出てくるオムニバス形式のマンガもあります。夜に親たちが集まる不思議な場所・よなきごやを舞台に、たくさんの家族の形、悩み、小さな救いを描くお話です。ご興味があれば、ぜひご覧ください。
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『こんな上司と働きたいわけでして!』
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