愛犬の誕生日は、家族にとって特別な記念日。ケーキを用意し、色とりどりの飾り付けをして、主役の愛犬がとびきりの笑顔を浮かべている…そんな理想の1枚を写真に収めたいと願う飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし、現実はなかなか飼い主さんの思い通りにはいかないようです。
「一度でいいから誕生日ケーキと一緒に笑っている愛犬の写真を撮ってみたい……と思い続けること11年! お誕生日おめでとう!!」
そんな切実な願いとともに投稿された画像には、11歳の大切な節目を迎えた愛犬「楽(らく)」くんの姿が写っていました。
背後には大きな数字のバルーンと爽やかなブルーの飾り付け。目の前には、「RAKU」と名前が入った美しい誕生日ケーキ。まさに完璧なシチュエーションです。
ところが、肝心の楽くんの表情はというと…。おしとやかに微笑むどころか、目を見開き、今まさに目の前のケーキを丸飲みせんばかりの勢いで大口を開けているではありませんか。まるで獲物を狙うハンターのようです。
この投稿には2万件を超える“いいね”が集まり、リプライには「ベストショット!!」「すごい躍動感」「最高の誕生日写真」「目が本気(笑)」「いいお顔すぎる」「うれしさがにじみ出てるなあ」「めっちゃ、いただきまあああす! 的な笑顔」など、釘付けになる声が続々と寄せられています。
多くの人を笑顔にしたこの1枚は、一体どのような状況で撮影されたのでしょうか。飼い主のXユーザー・くーさんママさん(@kukuri_shibainu)にお話を伺いました。
「もしかして…?」祝福ムードを察した楽くん
撮影当時、楽くんは飾り付けの段階から、いつもと違う空気を感じ取っていたそうです。
「誕生日の飾り付けをしているときから、そわそわしていました。そして箱に入っているケーキを見つけると、さらにそわそわ。あきらかにうきうきしていました」と飼い主さん。
何とか指定の席についてもらい、まずは記念撮影。そしていよいよ、ケーキを盛り付けて主役へ差し出すと――ケーキを見るやいなや、大口を開けてパクリ。
「かわいらしくデコレーションされていたケーキは一瞬で崩れました。そのあと食べているところを撮影していると、ふわっとお皿からケーキが浮き上がって…丸ごと持ち去られてしまいました(笑)」
あのインパクト抜群の写真は、ケーキが持ち去られる直前の瞬間。あまりの勢いに、飼い主さんもあわてて回収し、ケーキをお皿に戻したそうです。
11歳を迎えた楽くん、変わらない愛らしさ
毎年、誕生日には「ケーキと一緒に並んで笑顔の写真を撮りたい」と挑戦してきた飼い主さん。しかし、結果は11年連続で失敗だったと振り返ります。それでも、「食欲があるのはいいことだと思っています」と、元気な姿をうれしそうに話します。
撮影とケーキの回収を終えたあとは、残ったケーキを楽くんと家族みんなでシェアして食べたのだとか。
「11歳を迎えて成長を感じるのは、イベントなど人でにぎわっているところに出かけることに慣れてきたところでしょうか。小さい頃からいろいろなイベントなどによく出かけてきたので、“場慣れ”したようです」
その一方で、4、5年ぶりに会った知人からは「楽、ぜんぜん変わってないね♡」と言われたそう。今もパピーのような愛らしさは変わりません。
「中身は3歳くらいですね。見た目は若いですが、人間年齢に換算すると60歳くらいになるので、これからも健康に気をつけながら楽しく過ごしていきたいと思います」
11年越しの願いが、理想とは少し違う形で結実した今回の1枚。正統派の笑顔ではなくても、楽くんらしさと家族の幸せがぎゅっと詰まった、最高の誕生日写真となったようです。