30年前、現在の夫となった人がくれた制服の「第二ボタン」の画像とともに投稿された「今でも大事に持ってること、夫は知らないんだぁ」という「妻の告白」が「X」で大きく人気を集めました。投稿には記事執筆時点で「5.2万件」もの「いいね」がついています。
「卒業の季節
30年前に夫からもらった第2ボタン。
当時、お気に入りだった指輪ケースに入れて今でも大事に持ってること、
夫は知らないんだぁ」
こんなメッセージとともに思い出の品を投稿したのは「トリッシュ」(@torish935)さんです。
「うひゃー! そんな大切にされたら、渡したほうも本望 ご主人は、第2ボタン渡したの 覚えてるよねぇ?」
「なんですかその小説のような素敵なお話は」
「こんな幸せな第2ボタンの行方ってあるんですね。 どうぞ末長くお幸せに」
トリッシュさんは現在48歳で夫さんとの間には、11歳の女の子と9歳の男の子と7歳の女の子の3人のお子さんがいるお母さんです。
卒業の日に意中の人の学ラン(詰襟の学生服)の第二ボタンを想いの証として贈る、という風習の通り恋人になり、夫婦となったふたりの軌跡をトリッシュさんにお聞きしました。
「告白するも玉砕」
――お付き合いが始まったのはいつですか?
高3になったばかりの春、私は夫に告白をしたのですが、気になる人がいるからと玉砕。泣きながら帰ったのを覚えています。
――そうでしたか…。
それから1年が過ぎ、卒業式の日、互いに違う高校でしたが、偶然、帰り道でばったり夫に会ったんです。その時、チラリと見えた学ランのボタン。「これ渡そうと思って、2番目のボタンでいいのかな」と恥ずかしそうにくれたんです。私はずっと夫の事が好きなままでしたから、嬉しくて嬉しくて。その時からお付き合いがはじまりました。
気持ちごとイチゴのケースに
――想いが通じたのですね、イチゴのケースにボタンをしまった時のお気持ちは覚えておられますか?
このボタンはとても大切で、この嬉しい気持ちも絶対に忘れないように、気持ちごとお気に入りのケースに詰めました。
遠距離恋愛に…結婚したのは12年後
――ご結婚までの経緯は?
結婚したのはそれから12年後でした。
――時間をかけた理由は?
ボタンをもらった数ヶ月後に、夫は勉強のため海外へ留学。なので即遠距離恋愛になってしまったのです。でもお互いまめに手紙をやり取りし、月に一度くらいは電話もして気持ちを繋いでいました。それから3年後、夫は帰国。今度は私が勉強したいと海外へ。
――すれ違いですね。
でもお互いに切磋琢磨できる相手で遠距離でも深い信頼関係を築けていたので、夫は応援してくれました。私が帰国し、互いの仕事が国内で安定したころ、自然と結婚に至った感じです。
投稿への共感
――投稿に大きな反響がありました。
拡散されたのは驚きました。また同じようにご主人のボタンや名札を大切にされている方々もいて、嬉しい気持ちになりました。
老後に「覚えている?」と
ちなみに「第二ボタン」の写真が拡散したことについて「もちろん、夫はまだなにも知らないですよ」というトリッシュさん。いずれ「子育てが終わり、穏やかな静かな老後の生活を迎えた頃、『ねぇこれ覚えてる?』って驚かせたいのです。『私が先にあの世に行くときは棺桶に入れてください』って、笑いながら言いたくて」というトリッシュさん。
たくさんおしゃべりする夫婦のままで
第二ボタンをもらって早30年がすぎましたが、次の30年をともにどんなふうに過ごしていきたいと考えていますか?とお聞きすると以下のように答えてくれました。
「これからの30年は、今まで以上に楽しみなんです。子供達にも恵まれましたから、子供が巣立つまでは2人で子育てを一緒に楽しむと思います。そして今までと同様、お互い思いやりを忘れずに、優しい穏やかな時間を大切にしながら、たくさんおしゃべりをする夫婦でありたいなと思っています」(トリッシュさん)。