アスクル(本社、東京都江東区)は10月19日、ランサムウエア感染によるシステム障害が発生したと発表した。
システム障害により、「ASKUL」「ソロエルアリーナ」の受注・出荷業務、「LOHACO」の受注・出荷業務を停止しているという(19日午後6時30分現在)。
同社では「すでにいただいたご注文については、大変恐れ入りますがご注文キャンセルとさせていただきます。個人情報や顧客データなどの外部への流出を含めた影響範囲については現在調査を進めており、分かり次第お知らせいたします」としている。
同社の公式サイトは閲覧ができない状態になっており、トップページには「ただ今、ランサムウエア感染によるシステム障害が発生している影響により、Webサイトへのアクセスを停止しております。お客様にはご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。ただ今、復旧に向けて対応しております。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」と表示されている(19日午後8時現在)。
SNS上では「会社の備品注文が」「月曜日に注文しようと思っていたのに」「備品担当者は混乱しそう」「総務は大変になりそう」などの声が上がっている。
ランサムウエアとは、コンピューターウイルスの一種。パソコン等をウイルスに感染させて、保存されているデータを使用できない状態にし、復元と引き換えに金銭などを要求する不正プログラム。身代金を意味する「Ransom(ランサム)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語。