2024年春、千葉県内の某大学近くの用水路脇に、段ボールが棄てられていました。段ボールの中には紙のようなものが敷かれ、目が開いていない状態の生後間もない子猫4匹がいました。4匹は体をすり寄せるようにしており、小さな体で必死に生き抜こうとしているように映りました。
日が明けきらない早朝に遺棄した可能性
見つけたのは、朝の散歩をしていた近隣の人。保護時は4匹ともに体が冷えておらず、それほどお腹を空かせている様子でもなかったため、おそらくはまだ日が明け切らない早朝の時間帯に遺棄されたように考えられました。
ここで気づいてもらえなかったら、野鳥などの餌食になっていた可能性もあるでしょうし、何らかのタイミングで用水路に落ちてしまうこともあるでしょう。遺棄した人に、どんな事情があったかはわかりませんが、あまりに身勝手な行動に、強い憤りと悲しみを覚えます。
生後間もなく性別さえはっきりしない状況だった
発見した人はすぐに地元の保護団体・ねこ友会に連絡し保護を依頼。ねこ友会 が4 匹のお世話をすることにしました。
4 匹はキジトラ猫3匹と三毛猫1匹。「フワちゃん」「トラくん」「グレくん」「ミミちゃん」とかわいい名前が付けられました。まずは預かりボランティアさんの家でミルクをあげ、慎重にお世話をすることにしました。
無事に成長しトイレも上手にできるように
預かりボランティアさんの献身的なお世話とたっぷりの愛情を受け4匹は無事に成長。目が開き、ちょこちょこと歩くようにもなりました。
後には4匹とも歯が生え始め、離乳食に変更。トイレも上手にできるようになりました。
さらに成長した後に里親さんに繋げたい
4匹ともにまだまだ子猫です。うんちが緩かったり、体調不良を起こすことがしばしばありますが、預かりボランティアさんの献身的なお世話とたっぷりの愛情を受けながら、成猫への日々をおくっています。
まだ小さいため4匹は里親募集は出されていません。しかし、無事元気に成長してくれたころには、「幸せな猫生に導くべく、優しい里親さんとのマッチングに繋げたい」とねこ友会のメンバーは話します。いつの日か4匹が幸せをつかんでくれることを願ってやみません。