人気キャラクター「ちいかわ」にまつわる愛らしいエピソードが、X上で注目を集めている。投稿者は、プロダクション人力舎所属の芸人・凛凛パーカーの南條聖さん（29）。3月1日夕方、自宅アパートの窓際にちいかわのぬいぐるみを置いていると、翌朝、向かいの家の窓際に、親友の「ハチワレ」のぬいぐるみが置かれていたという。「向かいの人と会ったことも話したこともないのに、奇跡というか」と驚く南條さん。しかし、ちいかわの物語のように、結末には、ちょっぴり切ないストーリーが待っていた。
1日限定の再会！？
イラストレーター・ナガノさんが描くSNS発の漫画「ちいかわ」。かわいらしい絵とは裏腹に、切ない展開が人気だ。親友のハチワレと一緒に受けた資格試験で自分だけが不合格になるなど、可哀そうで、不条理で、現実的なことを突きつけられる。南條さんも2019年の初期の頃から好きで、よく見ているという。
窓際に置いたのは、UFOキャッチャーで取ったちいかわ。「メルカリでドラゴンボールのフィギュアを売ったんですよ。ただ間違えてちいかわのぬいぐるみを発送しちゃって。返送されてきたのに安心して、窓際にポンって置いていたら、次の日の朝に向かいの人が応えてくれたんです」と経緯を話す。
かわいさに思わず写真を撮影し、Xに投稿すると大反響に。でも3日にはなぜか、ハチワレは姿を消していた。「2階で、外からでも見えるんですよ。もしかしたらXを見て、家がバレそうだと思って除けたのかな…」と南條さん。一方、ちいかわの可哀そうな感じが、ぬいぐるみの状況とも重なったという。「窓が二重に隔てられているからか、ハチワレもちょっと寂しそうだったんです。会いたいけど、会えないみたいな。可哀そうな結末を想像しちゃいますね。まあ、ちいかわのぬいぐるみは後ろボタンを押すと、『うんっしょっ』って喋るんですけど（笑）」
南條さんの思惑は、いつか向かいの住人と接点を持つこと。「ちいかわのお菓子を買って持って行って、ちいかわとハチワレを会わせたいですよね。きっとハチワレを飾ってくれるような人なんで、優しい人だとは思うんですけど！」
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凛凛パーカー 南條聖（29）とレオ（30）からなる芸人コンビで、2018年5月に結成。コントに力を入れており、昨年のキングオブコント2023では準々決勝進出。自称「バカコント」で、疲れた時に見てほしいという。漫才ではアニメ「ポケットモンスター」のカスミをオマージュしたネタなどが人気。目標は、TBSのお笑い番組「あらびき団」に出ること。
