パーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する転職サービス『doda(デューダ)』は、2023年の職種別「平均残業時間調査」を実施しました。その結果、残業時間が最も多い職種は「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」(残業時間:42.2時間)でした。一方、残業時間が最も少ない職種は「一般事務」(同:10.6時間)だったそうです。
調査は、全国の20~59歳の正社員男女1万5000人を対象として、2023年8月~9月の期間にインターネットで実施されました。
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2023年4月~6月の平均残業時間は「21.9時間/月」で、2022年の22.2時間から0.3時間の減少となり、1カ月の実働日数を20日とすると、単純計算で1日当たり1時間程度の残業が行われていることが分かりました。
職種別に「残業時間が多い職種」をみると、1位「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」(月42.2時間)、2位「設計管理/コンストラクションマネジメント」(同39.1時間)、3位「建築設計/デザイン/積算/測量」(同31.1時間)、4位「ITコンサルタント(アプリ)」(同30.2時間)、5位「店長」(同30.0時間)という結果になりました。
特に5位の「店長」は、前回の18.9時間から+11.1時間と大幅増加。コロナ禍で停滞していた経済活動が戻りつつあることで小売店や飲食店への来店者が増える一方、スタッフの採用が間に合わず、深刻な人材不足が課題となった結果、TOP20の中で最も残業時間の増加幅が大きくなりました。
また、職種分類別でみると、「営業」が10位以内に3職種、20位以内には6職種が入り、前回(10位以内に1職種、20位以内に3職種)から増加。コロナ禍では、営業活動のオンライン化により一部の営業職で残業時間が減る傾向が見られたものの、本調査で20位以内に入った6職種は、経済活動の回復に伴って営業活動が活発になり、商談の一部も対面に戻って移動時間が増えていることから、すべて残業時間が増加しています。
一方、「平均残業時間の少ない職種」では、1位「一般事務」(月10.6時間)、2位「秘書/受付」(同11.4時間)、3位「医療事務」(同12.0時間)、4位「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)」(同13.0時間)、5位「営業事務」「経理事務/財務事務」(いずれも同13.3時間)という結果になりました。
TOP20の中で前回調査から大きく残業時間が減った職種は、15位の「品質管理/品質保証(素材/化学/食品系)」(同22.2時間→15.5時間)、17位の「社内SE」(同21.5時間→16.0時間)、19位の「Webエンジニア」(同24.9時間→17.4時間)、20位の「食品メーカーの営業/消費財メーカーの営業」(同24.1時間→18.2時間)の4職種で、いずれも前回TOP20圏外からのランクインとなりました。
職種分類別でみると、1位の「一般事務」を含む「事務/アシスタント」が10位までに5職種、20位以内では7職種ランクインし、前回同様いずれも最多となっています。
続けて、「残業が多い年代×職種」の組み合わせを調査したところ、残業が多い順に「30代×クリエイティブ」(30.9時間)、「30代×建築/土木系エンジニア」(30.0時間)、「50代×建築/土木系エンジニア」(28.5時間)となりました。
一方、残業が最も少なかったのは、すべての年代で「事務/アシスタント」(20代11.1時間・30代12.7時間・40代15.3時間・50代15.1時間)でした。また、「事務/アシスタント」と「IT/通信系エンジニア」は、前回調査と比べてすべての年代で平均残業時間が減少していたそうです。
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【出典】
▽転職サービスdoda/平均残業時間ランキング
https://doda.jp/guide/zangyo/