赤ちゃんが混雑バスで泣き出し「どうしよう…」→女子高生かばんをガサゴソ「あなたに救われました」「前世女神だった?」

伊藤 大介 伊藤 大介

混雑するバスで赤ちゃんが泣きだし、「完全に起きた…どうしよう…」と困り果てたママを救ったのは、見知らぬ女子高生でしたー。ぼめそ(@bomesodays)さんが描いた漫画「バスの中で出会った人」が話題です。

混み合う車内で男の子がシートに立って騒ぎ、ぼめそさんの赤ちゃんがぐずりかけた時、隣の女子高生がかばんからスナック菓子「おっとっと」と取り出しました。女子生徒は「おっとっと」を袋ごと「ガサッ、バリッ」とつぶして音を立ててみせ、音に喜んだ赤ちゃんは笑顔になりました。

女子高生はさらに、騒いでいた男の子の父親に「これ(シール)、息子さんにプレゼントしたいんですけどいいですか?」と断りを入れ、「座って静か~に開けるって約束してくれる?」とシールを手渡し、男の子をなだめました。ぼめそさんが「人間としての格が違う」と圧倒された女子高生はどんな方だったのでしょう。ぼめそさんに聞きました。

混み合う車内で騒ぐ男の子

ぼめそさんはその日、3歳になる長女の手を引き、0歳の次女を抱っこひもで抱いていました。混み合う車内で窓をたたく男の子と、男の子を放置する父親に対し、「靴のまま椅子に立ってる…」「お父さんは何も言わないのかな」「全員注目してるのに…」ともやもやした気持ちになり、次女が泣きだしたことで精神的に追い込まれる中、女子高生の「おっとっと作戦」に救われました。

機嫌が直った赤ちゃんに「しししっ」「可愛い…いい子だねぇ…!」と笑いかけた女子高生に対し、ぼめそさんは「いい子はあなたー!!」「前世女神だよこの子…」とおっとっとをバキバキにしてあやしてくれた女子生徒に感激しました。

さらに女子高生は「このシール、お子さんにあげてもいいですか…?」とシールを差し出し、3歳の長女を喜ばせると、騒いでいた男の子にもシールを手渡し、場を収めました。

「当時、産後うつの治療中だった事もあり、涙が出る程うれしかったです。忘れ物が多く、この日も『子どもをあやすおもちゃ』など持ってきていなかったので、(女子高生が)気にかけてくださった事に感謝しかありません」

「誰も嫌な思いをすることなく、あの場の空気を変える事はなかなか真似できる事ではありませんし、本当に尊敬しました。見習わなければと思いました」

ぼめそさんは降車した女子高生に礼を述べ、「大したことしてませんよ」と恐縮する女子生徒に半ば強引にお菓子とシール代を手渡しました。立ち話をしたところ、女子高生には年が離れた弟妹がおり、両親ともに子育てをしていたといいます。かばんに入れていたスナック菓子やシールも、下の弟、妹のために買ったものでした。

見て見ぬふりする大人たちが多い中、子どもたちと日々接してきた女子高生が率先して動き、場をなごませました。

ぼめそさんは「あの日、声を掛けて下さり、本当にありがとうございます。シールは全て使いましたが、台紙ごと全て大切に保管しています。シールやおっとっとを見る度に、あの日のことを思い出し、ほっこりしてます」とあらためて女子高生に感謝していました。

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