「新たに『しらんけど』『知らんがな』の2種類の文言を追加しました 『しらんけど』ってチクチク言葉か?しらんけど」と、関西人の心に刺さるソックスが話題になっています。
関西人が友達に使いがちな「知らんけど」「知らんがな」。前者は、確信を持てないときや責任回避するときもありますが、自信をもってはいるもののボケとして加えることが多いです。後者は興味ないときなどに、波風を立てないように意思表示するのに役立つ言葉。実際、知らんけどは、本当に知っているときだったとしてもクセでつい言ってしまうのではないでしょうか。
ちなみに2022年にはユーキャン新語・流行語大賞のトップ10入りもはたした「知らんけど」。ジャニーズWESTが、関西人の豆知識と性質を詰め込んだ楽曲「しらんけど」は、テレビでオンエアされたときにTwitterでのトレンドにもなっています。
こちらの個性ありソックスを製作するのは、アーティストの南村杞憂(@kiyunamura)さん。「あとで殴る」「帰りたい」「いや限界」などチクチク言葉で、足元の刺繍文字からさりげなく(?)気持ちを表明できる「お気持ちソックス」(1980円)シリーズでの新作とのことです。詳しくお話を聞きました。
ダジャレで誕生?「チクチク言葉」を「針でちくちく…」
――「しらんけど」刺繍ソックスが好評なのですね!
この「お気持ちソックス」シリーズは根強い人気商品のひとつですが、人気フレーズの「帰りたい」と同じくらい「しらんけど」ソックスが初動でも結構な数売れました。どうやら『しらんけど』という曲があるのも関係しているみたいですね(笑)。
――なるほど! このソックスが誕生した経緯を教えてください。
普段お世話になっている方が「『しらんけど』のソックスも作ったら?」とアイデアをくださったのがきっかけで、ついでに似たフレーズの「知らんがな」と同時に誕生しました。
――この関西ならではの言葉へのイメージは?
私は徳島出身・関西在住なのですが、徳島の方言も関西弁と親和性が高くて、「しらんけど」「知らんがな」なんかのフレーズ自体は、生まれてこのかた日常でめちゃくちゃフランクに使われるイメージです。本当にどんな文脈にもくっつけられるので、わりとみんな見境なく使っていますよ。
――元々、なぜチクチク言葉をソックスにしようとしたのですか?
「チクチク言葉」を「針でちくちく縫う刺繍」であしらったソックス…というダジャレなのです。なかなか表明しづらいお気持ちも「足元からなら、ひっそりとアピールできるかも?」という陰湿な動機(笑)から着想を得ました。
――選ぶ言葉にはどんな基準、またはこだわりがあるのでしょうか?
最初の制作時に友達からリクエストをもらったものだったり、私が普段思っていること(笑)を参考にピックアップしています。今後もお気持ちの赴くままにラインナップは増やしていきたいですね。
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般若心経を全文載せたアクリル製「般若心経バングル」や1mもある「領収書の抱き枕」など続々と個性派作品を生み出し、「4℃」のネックレスをリスペクトして作ったデジタル温度計モチーフの「4℃のネックレス」も好評だった南村さん。
趣味で作っている青い米をはじめとした変な色のごはんだけを載せた写真集『# これでフォロワー減りました』は通販でも販売を開始したそう。「あの人また変なもん持ってんな〜」と二度見される人を世の中に増やすためにグッズを作っているといい、「日常の景色にほんのわずかなシュールさを足す」視点に、驚いたりクスッとさせられそうです。
■南村杞憂さんTwitter https://twitter.com/kiyunamura
■公式サイト https://kiyunamura.wixsite.com/website
■通販サイト「杞憂代理店」 https://kiyunamura.thebase.in/