年度が替わると、環境が変化したり、新しい出会いが増えたりする人もいるでしょう。新生活への不安から、占いに頼ることがあるかもしれません。占いや風水で今後の心構えができると、変化を前向きに考えられますよね。一方で、占いや風水にハマり過ぎてしまう人もいるようです。占いに入れ込んで周囲を心配させてしまう場合も。K彦さんも、突然占いにハマった妻の様子を心配し、相談を持ち掛けてきました。
突然スマホの番号を変えた妻
K彦さん(40代、東京都在住、会社員)は、30代の妻M子さんと3歳の息子の3人暮らし。M子さんは専業主婦です。3歳の息子は体調を崩しがちでM子さんの負担が大きく、K彦さんもできるだけ家事育児に参加しています。
K彦さんが最初に違和感を持ったのは、M子さんが突然スマホの番号を変えたことでした。「テレビの占いで観たら、私の番号の運勢が良くなかったから変えてきた」とM子さん。忙しい中、アプリの引継ぎなど大きな手間がかかってでも即日で電話番号を変更した妻に、K彦さんはビックリしてしまいました。
徐々に生活に影響が出始め…
M子さんが電話番号を変えたタイミングで、今までの息子の体調が嘘かと思うくらい元気になったのです。M子さんはとても喜びました。これがきっかけで、M子さんはどんどん占いにハマり、風水まで勉強するようになったのです。
そして、占いと風水は徐々に生活に影響を及ぼし始めます。休日に家族でお出かけする予定を「今日は運気が良くないから」と突然延期したり、風水を理由に模様替えをして物の場所がわからなくなったりなど、暮らし辛さを感じるようになってきたのです。
良い変化もあったけど入れ込む様子が心配
もちろん、良い変化もありました。掃除をこまめにするようになったので、家はいつも片付いて綺麗な状態です。風通しも良くなり、くつろぎやすい家になったと感じます。K彦さんもスピリチュアルを信じていないわけではありません。初詣ではおみくじを引いて一喜一憂する程度には信じています。
それでも、M子さんが占いや風水に入れ込む様子が心配です。息子の体調が悪いと「家具の配置が悪いのかしら…」と風水の本を一生懸命読み返しています。疲れている日もあるはずなのに「散らかったままにすると運気が下がる」と掃除の手を抜きません。
そのうち占いを信じすぎて、壺などを買ってきたり、「引っ越ししよう」と言い出してきそうな予感すらある、とK彦さんは不安を語りました。
占いによる行動変容…どこまでなら許される?
スピリチュアル系への関心は人によって様々。占いによっていい変化が起きるのであれば、取り入れてみるのも良いでしょう。
しかし入れ込みすぎると自分での判断ができなくなったり、トラブルに巻き込まれるなどの厄介ごとが起こることもよく聞く話。他者からみたら、盲信しているように感じられることもあるでしょう。
占いによる行動変容は、どこまでが一般的な許容ラインなのでしょうか。
▽埼玉県・50代女性
人は何かにすがって生きていきたいものだし、この場合占い=宗教のように思えてもくるけど、課金することなく、自分の生活改善程度で納まっているなら、旦那さんは温かい目で見守って。度が過ぎるようになったら止めればいい。そのうち、信じていたものに効果がないとわかってくると、一時のブームで終わるかもしれない。
▽東京都・40代女性
奥さんは自分を見失っていないか、よく見てあげたほうがいい。占いにのめり込むのも、子どものためにやっていること。本当は旦那さんに頼るべきものだろうけど、旦那さんが頼りない人なのかもしれない。旦那さんがしっかりしてあげて。
▽千葉県・30代女性
わたしも好きで占いに行きます。自分のことを言い当てられるとドキっとして、それがまた面白い。でも一過性のことだと思う。