2人のお子さんを中心に育児系日常4コマ漫画をブログやSNSで連載中のちくまサラさん（@chikumababy）。「7歳と3歳が1000円で買い物をしてみた結果」と題し、お子さんのお金にまつわるやりとりをTwitterに投稿しました。
イラストレーター・漫画家のちくまサラさんは、パパのナギさん、7歳のムーコちゃん、3歳のナナオくんの4人家族。
ある日、「どっか行きたい！買いもんちたい！」と騒ぐ子どもたちに、見かねたナギさんが「そしたら今日はお買い物デーにします。君たちにお年玉から1000円ずつ渡します。1000円以内なら何でも好きなものを買ってオッケーです。計算はパパがしてあげるから、2人ともよく考えて買い物をしてください」と提案し、ショッピングモールへとお出かけします。
欲しいものを即決したナナオくんの買い物は1000円ぴったりでフィニッシュ。一方、ムーコちゃんが選んだのは…「UFOキャッチャー」。この選択に、元ゲーセン店員の経験もあるナギさんは「ムーコ…ほんとにこれでいいの？取れないかもしれないよ？あっちの方が取れやすいかもよ？」とさりげなく誘導しますが、ムーコちゃんの決意はかたい様子。
結果は…一瞬で散財。がっくりと肩を落とすムーコちゃんにナギさんが「ムーコ、そんなに欲しかったの？」と話しかけます。すると「よく考えたらそこまで欲しくなかった。でも何となくやっちゃった」と自分の気持ちを素直に吐露。
「ムーコ、何も残らなかったけど、これで良かった？ナナオみたいに残るものを買った方がよかったんじゃない？」と尋ねると「…うん」と返事。
それを聞いたナギさんから「じゃあムーコは勉強になったから…500円あげるから好きなもの買いな」と思わぬボーナスが！そこからムーコちゃんが買い物したのは駄菓子。400円分を選んだところで「ジューチュのみたい～」と言うナナオくんに「ムーコが買ってあげる」と残金からナナオくんのジュースも買ってあげたのでした。
漫画は「初めての自分のお小遣いでの買い物は思い出深いものになったようです」と締めくくられています。
ちくまサラさんにお話を聞きました。
お金を触る機会を少しずつ増やしていけたら
――このお買い物にちくまさんは同行を？
私は仕事だったのでナギさんに任せました。ナギさんから聞いたことを漫画にしてみました。
――初めての体験に向けてお子さんたちはどんな様子でしたか？
ナナオは分かってなかったのですが、ムーコはナギさんの言うことは理解していました。ただ、ルールは理解したけどあんまり深く考えておらず、「買い物できる！やった～」くらいのノリだったと思います。
――ナナオくんは1000円ぴったりのお買い物！一体何を買ったのでしょう？
最近仮面ライダーブームなので、最新の「仮面ライダーギーツ」のベルトにつけるバックル（500円ガチャ）と、値下げされていた「仮面ライダーリバイス」の武器です。ちょうどいい値段のものがあってナナオもすぐに決めて奇跡的だった、とナギさんは言っていました。
――ムーコちゃんはUFOキャッチャーでお金を使い切ってしまいましたが、きちんと心の内をナギさんに伝えられるのがすごいなと思いました。
ムーコはわりと思慮深く、取れないかもしれないと分かりながらも「これにお金を使うと決めたのは自分だから」と、自分を責めるタイプです。反省もできて、7歳にしてはかなり大人びているなと思うのですが、しばらくしたらころっと忘れて同じことを繰り返すので、そのあたりは年相応かなと思います。
――ナギさんの500円ボーナスもナイスフォローでした。このエピソード以降、また新たに買い物などは？
今のところはまだないです。ナギさんは子ども2人の買い物に付き合うのは凄く大変だったみたいなので、今度は私とナギさんが休みの日にやってみようと思います。あの日以来、ムーコが特に買い物について話をすることもなく…忘れてる可能性もありますね…笑。
――今後、お金の使い方について、お子さんたちにはどのようにアドバイスしていきたいですか？
私自身お小遣いをもらった経験がなく、必要な時に親に出してもらう方式でした。当然ながら必要じゃないと判断されたものは買ってもらえず、学校を卒業して家を出てからは散財しまくって痛い目に遭いました。
なので個人の見解ですが、いらないものやくだらないものでも欲しかったら買う、そして後悔する…という経験はした方がいいし、早い時期に使った額が少ないうちの方がいいかなと思います。
まだお小遣いは渡していませんが、これからナギさんと相談しつつ、お金を触らせる機会を増やしていこうかなと考えています。
◇ ◇
二人のお金の使い道に、「お姉ちゃんだけずるいー！て、ならない弟くんも、弟にジュースを買ってあげる姉さんも全てが良い思い出ですね！」「お金の失敗は早い方が良いですよね」「ナギさんの判断が素敵」「振り返りが7歳でできるなんて賢すぎる～！とても学びが多かったのでは。大人でもUFOキャッチャーはムキになっちゃうよね…」など、読者からも温かい感想が寄せられていました。
自由に使える1000円…ついつい損得を考え、形に残るものや貯金などに誘導してしまいたくなります。子どもたちが自分でお金の使い道を考え、ワクワクしたり、凹んだり、様々な経験を積んでいくことも大切なのだなとあらためて感じました。
【ちくまサラさん関連情報】
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