「ツキノワグマにホースを渡してみたら、自ら水浴びを堪能しだしました！」
「自分で水浴び」のタイトルで、とある動物園がツイートした動画。そこには地面にペタンと座り、水が流れ出るホースを器用に操る真っ黒な動物が…。姿は確かにツキノワグマですが、自分でホースを動かして水を体にかけたり、直接ゴクゴク飲んだりと、なんかすごい。リプ欄には「かわいい」「上手！」「自分でできるなんて、お利口さん」と驚きの声が。よくある「人が入ってる疑惑」の中でもかなり上級レベルなのでは。猛練習したのか、天才なのか…。
日本最南端の動物園「沖縄こどもの国 ZOO&MUSEUM」」（沖縄市）。動画でスゴ技を披露したのは、ツキノワグマの「美春」。2020年2月、熊本の動物園生まれの2歳。今年4月にこどもの国に来たばかりです。飼育担当は安座間健也（あざま・けんや）さん。暑さ対策でふだんはホースで水をかけてあげているそうですが、この時は初めてホースを渡してみたら、当たり前のように自分で水浴びをし始めたので、驚いてツイートしたのだそうです。
—楽しそうです！
「いつも檻の外からホースで水をかけてあげています。この時、初めてホースを渡してみたら、自分で水浴びをし始めて、驚きました」
—上手にホースを操っていますね
「小さな池があって、水の勢いは強すぎると池から水が出てしまうので、弱めに調整しているのですが、勢いが強くても大丈夫な気がします」
—水浴び好きなんですね
「水をかけてあげる時は、美春は楽しくてテンションが上りすぎてホースを咥えてしまうことがあるんですが、その時は飼育員と美春で『綱引き』することもあるんです」
—自分で水浴びも綱引きも、見てみたいです！
「ホースで水をかけるのは朝一番にやっていますので、残念ですがお客さまには見ていただけないんです…」
—ちょっと変わった特徴があると。
「美春はツキノワグマですが、胸に月輪のマークがない、"珍しい柄”のツキノワグマなんですよ」
—普段はどんなクマさんですか？
「木登りが得意で、その能力の高さには本当に驚かされます。いつも擬木の上でお昼寝をしてるんですが、その姿がとっても可愛いんですよ。雨の日でも一番高いところで寝る強者です。滑らないか心配する飼育員を横目に、擬木の上を歩き回ったり、スヤスヤ寝たりしています。性格は好奇心旺盛ですね。蜂蜜が大好物です」
こどもの国では夏休み期間の土曜日に、開園時間を延長する「夜の動物園～サタZOOナイト」を実施しています（8月27日まで）。詳しくは公式サイトで。
