もしも亡くなった愛犬が、次に生まれ変わる犬種を選ぶなら…そんな漫画「犬くんのゆめ…」が話題になりました。漫画を投稿したのは「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」を描く漫画家の「松本ひで吉（@hidekiccan）」さん。今年５月に１３歳で亡くなったトイプードルの「犬くん」が、犬の神様にお願いした姿とは！？
トイプードルの体型の中でも、ころっとしたドワーフ型の犬くん。それはそれで「とっても可愛い」と言ってもらえるのですが、犬くんにはお散歩中に会うとポーッと見つめてしまう憧れの犬がいました。その犬は、スリムでエレガントなイケメン大型犬（たぶんサルーキ）。
そんな犬くんを思い出した松本さんの脳裏にある映像が浮かびます。
それは、あちらの世界でサルーキっぽい姿を指差して「ぼくはこれがいいです！」と、生まれ変わる犬種について犬の神様にお願いする犬くん。犬の神様はちょっぴり驚きますが、無事に憧れの体を手に入れます。ところが見た目はシュッとしたのに「ぼくです！ぼくです！」と天真爛漫にアピールする中身は変わらず。
ヨガをする松本さんにからんだり、ホットケーキを作っていると後ろ足で立ちあがって松本さんと同じくらいの背丈になって邪魔してきたり、寝転がってゲームをしていたら走ってきてお腹に乗られちゃったり…どう考えても、犬くんが大型犬になったら「大変だな…」という漫画です。
この漫画に１８０を超えるリプライが寄せられて、６.２万の“いいね”が付きました。
「にゃんこは、自分で柄を選んで生まれてくると聞くし、犬種を選んで生まれてくるというのもいいですね🥰犬くんの性格のまま大型犬は大変だ🤣」
「姿を変えてまたひで吉先生のところに戻ってくるって当たり前に想像してるところに犬くんへの深い愛情を感じて涙出ます😭犬くん!!また先生のところに戻ってきてね😭」
「来世でも一緒にいることが確定してるのが最高にエモいです！」
「神さまにも好かれそうな犬くん」
「動物は早ければ数年で生まれ変わるそうな。そして同じ飼い主さんの所に来る子もいるとか。あながち可能性が無いわけではない。」
「自分の飼ってたわんこもそうなのかなぁって想像したら涙出ちゃいました。どんな姿であれまた出会いたいものですね。」
サルーキになっても性格はそのままの犬くんを笑いながら「面白いのに、泣けてくる( ´•̥ω•̥`)」というコメントが溢れました。
松本さんにお話を聞きました。
──以前の漫画でも、犬くんはすらっとしたわんこに見惚れていましたが、サルーキに会うといつもポーッとしていたのですか？
目で追って「ほぅ…」って顔をしていましたね。小型犬中型犬には全く興味なしでしたが、大型犬にはあこがれるような顔をしていました。そう見えただけなんでしょうけど（笑）。
──実際はどうなんでしょうね（笑）。犬くんが大型犬になって戻ってくるのが大前提の漫画でした。
いえいえ。また来てくれればそれはうれしいですが。もっといい飼い主のところに行けばいいですよ。何に生まれ変わってもいいですし。
漫画なので人物を私で描いたのですが、実は「次の人は大変だな」という想いで描いていました。思いのほかいろんな形で受け止めてもらえて面白かったです。
──そうだったのですね。でも、サルーキを見かけたら、もしかしてって思ってしまうのでは？
大はしゃぎするサルーキを見たら思っちゃうかもしれません。
──レアだから間違いなさそうです（笑）。「どんな姿でも愛犬にまた会いたいと思った」というコメントも多くありました。
ペットの魂が虹の橋のふもとで待ってるとか、お家で暮らしてるとか、次の毛皮を選んでるとか、いろんな話がありますよね。
そもそもあんまりそういうのが好きなほうではなかったのですが、いざ犬くんが去って、こういった話がしみじみと心の安らぎになることに気が付きました。
得意満面の顔で全然あわないオシャレな毛皮を選んでる犬くんの姿を想像したら笑えてしまって。想像力が悲しみをいやしてくれるんだなぁと思います。
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