生後8日の子犬と、ふれあうパパ柴にキュン! 実はママ柴に隠れてこっそり…なぜ?飼い主に聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 「パパと息子」というつぶやきとともに投稿された1枚の写真が話題です。そこには、ムチムチコロコロの生後8日の柴の子犬と、少し距離をあけて向かい合うパパ柴の姿が。愛おしい息子を見守っているような写真ですが、「#嫁のいぬまに」「#こっそり逢瀬」というハッシュタグが続いています。どういう状況なのでしょうか?…飼い主さんに聞きました。

 パパ柴は、2歳11カ月の北翔(ほくと)くんです。北翔くんのお嫁さんの紬ちゃん(2歳3カ月)は、6月19日に5匹の子犬を出産しました。北翔くんが見つめているのは、そのうちの1匹、ミントくんです。

 つかの間らしい親子の時間に「やばーい😭😭😭😭射抜かれた💘💘」「超絶可愛すぎて🤦‍♀️💗💗 なんですかー!これはー!!!!!」「なんて微笑ましい」「あんよぉ…」「『パパでちゅよ~!』って言ってるみたいだ😅」とキュンキュンした人のコメントがたくさん寄せられています。どうして親子の時間になったのか「🐶ほくつむ夫妻🐶の5つ子柴🐶🐶🐶🐶🐶(@ho92mu_diary)」の飼い主さんにお話を聞きました。

──子犬の姿もたまらない可愛らしさですし、北翔くんの姿勢も優しさが伝わってきて、皆さん同様にキュンキュンしてしまいました。こちらの写真はどういう状況で撮られたのですか?

 5つ子柴に同時授乳は紬の負担や、お気に入り乳首の争奪戦があるので、人間の手が空いている時には2グループにわけて授乳のサポートをしています。この写真は、ミントくんを含めた3頭のグループが先に飲み終えたあとでした。あとのグループが飲んでいる間、産箱に戻さずに北翔との交流をはかっていた次第です。

──「ぴぇぴぇ鳴かれちゃうとオロオロ。ずんずん近寄られるとキョドる」北翔くんだから、おっとりミントくんなら見ていられるとコメントされていました。どのくらい2匹はこの状態だったのでしょう?

 5分くらいです。元々ビビりの北翔なので、目を離した時にもしもの事故が起きてはいけないので、すぐそばでミントを抱ける様に待機していました。

──もしもの安全対策はとりつつのお写真だったのですね。なぜ「#嫁のいぬまに」なのですか?

 紬は産後でピリピリしています。人間もそうですが「我が子を守れるのは私よ!」の本能かと(笑)。北翔がゲート越しに近づくだけで、歯をカツカツ鳴らして怒るんです(笑)。もう少しすると落ち着くとは思うのですが、これも性格なので未知です(笑)。

──紬ちゃんも、母として必死なのですね。北翔くんは、やっぱりベビーたちに興味津々なのかしら?

 めちゃくちゃ興味あります(笑)。元々、保護犬や保護猫の預かり家庭をしているので、子犬や子猫が我が家の一員になっている時期があるため慣れているんです。ですが、"我が子だから"興味があるわけではないと思います。今度はどんなやつだ?という感じかと(笑)。

──なるほど、自分の息子だと認識してるわけではないのですね(笑)。紬ちゃんは、お母さんとしてしっかり子育てをしていますね。

 とっても愛情深い紬です。ただ、慣れてきたのか肝っ玉母ちゃんのように雑なこともここ数日見受けられます(笑)。

──少し緊張感が解けてきたということでしょうか(笑)。北翔くんはどんなふうにして過ごしているのですか?

 北翔はオロオロしながら「そばで見たいな~見てるだけだけどね」の典型的な父親ですね(笑)。新米パパです。張り切って近付くと紬に怒られるので仕方ない気もします(笑)。

──(笑)初めての自宅での出産に挑戦されたのですね。なかなか生まれなかったりと、心配や緊張がツイートから伝わってきました。

 とても心配でした。ブリーダーさんや、かかりつけ医との相談もたくさん、笑われるほどしていたにも関わらず、いざとなると私がビビってしまって(笑)。1頭目が産まれてからは、2時間半で5頭全頭の出産が終わりました。結果的に、紬は陣痛の痛み逃しがとても上手だったんです。だけど、私たちからすると微弱陣痛なのでは!?帝王切開になってしまうのでは!?と眠れずに26時間以上でした。

──26時間!

 犬語がわかればどんなにいいかと、本気で思いましたね(笑)。お友達やフォロワーさんが、疲れたけど不安で眠れない私を励ましてくれました。一緒に眠れない26時間を過ごしてくれたツイッターのお友達もいたくらいです(笑)。

──それは心強かったですね。5匹のベビーたちの今後のご予定は?

 出産前から、北翔と紬の子を我が家で育てたいと手を挙げていてくれる信頼できる家庭、ペットロスで切ない時間を過ごした信頼できるお友達家庭に巣立っていきます。いずれも、以前からツイッターを通して柴犬交流があったご家庭です。生後56日を経過する日から、各家庭のご都合に合わせて、お迎えに来て頂く予定です。

 ◇ ◇

 飼い主さんは、保護犬や保護猫のお預かりをされています。何か伝えたいことはありますか?とお聞きしたところ、

「大切な我が子が迷子にならない努力を怠らないでください。
リードや首輪・ハーネスの点検。
マイクロチップ装着、迷子札の装着。
ノーリードは絶対にやめてください。
また外飼いも、気候に合わせて対応してあげてください。
猫ちゃんは家猫として愛情と責任を持ってください。
 
日本全国で、ドリームボックス(殺処分のガス室)の稼働がなくなること。保護犬や保護猫がいない。動物にも優しい未来を願っています」

と保護犬猫のいない未来への願いを語ってくれました。

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