「1匹で足を引きずっていたので、この子は外だともう生きられない。救ってあげなきゃと拾われ、病院で「どこも折れたり怪我はないですが…本人は痛いと思ってるんですかね?」とお医者さんを悩ませ、後日何食わぬ顔でスタスタ歩いて騙された疑惑を残し、その演技力で飼われたのがうちの猫です」とツイートしたのは、イラストレーターの志島とひろさん(@tohiro1)。
画面から「にゃーん」と声が聞こえてきそうな黒ネコは、推定7歳のオス「僕」さん。内弁慶で甘えた末っ子、ビビリでおしゃべりな性格だそう。なぜこの子が弱ったフリをしてまで助けを求めたのか、志島とひろさんに話を聞きました。
投稿を見た人々は、「まさに演技力を飼われたんですね」「賢い可愛い」「可愛いと思う反面、必死で生きようと演技してたら泣けるね」「猫をかぶった猫」「猫サマ策士ですね」「ネコデミー賞最優秀主演牡猫(牝猫?)賞受賞間違いなし」など、“かしこかわいい”僕さんに反応し、3万いいねが付きました。
志島とひろさんに、僕さんをお迎えしたきっかけや、魅力を聞きました。
――僕さんを保護した時の心境は?
「妹が見つけてきたのですが、足をひきずっているし、怪我もしている様子なので、外だともう助からないだろうという感じでした。家に来た時は私も“こんなに小さいのにかわいそう、飼ってあげなければ”という気持ちになりました」
――僕さんはなぜ演技力を発揮したのでしょう?
「やはり1匹で困っていたのと、妹の人の良さを見抜いたのではないかと思います(笑)。あとあと判明したのですが、野良時代にカエルなどを食べてしまってお腹に虫を飼っていたので、やはり食べ物には困っていたのではないかと…。田舎の田んぼ道にいたそうですが、たまたま妹と出会えて良かったです。」
――改めて賢いな、と思う時はどんなシーン?
「賢いと思うところは、父が“僕”を一番甘やかしてちゅーるをあげているので、父が帰ってくると甘えた声を出して寄って行きますが、ちゅーるをもらい終わったら父は用済みという感じで大好きな母に甘えに行くところです(笑)。
逆に賢いのかしら?と疑問に思う時もあり、外出の時にドア付近にこないように、パンダのぬいぐるみをドアから遠い場所に投げて、“僕”の注意をそらして距離を取っているのですが、何年経ってもいつもひっかかってくれるところです(笑)」
――どんな時にかわいいと思いますか?
「親バカなので常にかわいいと思ってしまいますが、人間の言葉を真似て何かしゃべっている時は特に可愛いなと感じます。実家にいる子なので常に一緒にいれているわけではないのですが、帰省のたびにとても甘やかしています。
“僕”が“遊べ”というだけ遊んだり、一緒にお昼寝したりなど…。1年以上会えなくても覚えていてくれて大歓迎してくれるので、“僕”に会うためだけに帰省する時もあります」
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お話からも、僕さんがご家族にかわいがられている様子が伝わってきました。そんな僕さんをモデルに、志島とひろさんがデザインしたネックレス「長靴をはいた僕。」が、アクセサリーブランド「GUIO」とのコラボで発売決定。4月30日まで、志島とひろさんのTwitterアカウントで予約受付中です。
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