「猫がご飯を食べてくれない時はフードの袋にだしパックを入れておくと香りが付いて食い付きが良くなる。袋に入れるだけだから簡単だし、匂い以外の余計な成分もつかない。猫は匂いでご飯を食べるか判断するから、カツオの良い匂いがしたら食欲も湧くよね！ 人間だってお腹すくし。猫の偏食が治るかも！」
こうツイートするのは、猫専門家のコルメルさん（＠xCOLMELx、以下コルメルさん）。キャットフードを“味変”ならぬ“匂い変”させるアイデアについて、思い付いた理由をお聞きしました。
コルメルさんは、ツイッターやブログで猫に関するお役立ち情報を発信している猫のプロ。保護猫との出会いをきっかけに猫について猛勉強し、キャットケアスペシャリストをはじめ数々の資格を取得したそうです。
――「だしパックの香りをフードに付けると食い付きが良くなる」とはナイスアイデアですね！
「実は、この方法自体は以前からあるもので、推奨している獣医さんもたくさんいるんです。でも2万人以上もの反響があったということは、一般的にはあまり知られていなかったようですね」
――「凄い！ このような技があったとは！」「この発想はなかった」「好き嫌いが激しい子がいるので試してみます！」など、たくさんの反響がありました。
「猫の食事は気まぐれなので、『猫がいつものフードを食べなくなった』という声をよく聞きます。なので、猫の食べムラで悩み、食事に苦労している飼い主さんは多いだろうなと思いツイートをしたんですが、まさかここまでとは驚きました！」
――愛猫のコルちゃんとメルちゃんにも試されたそうですね。反応はいかがでしたか？
「目をキラキラさせてモリモリ食べていました！笑」
――手軽で真似しやすくていいですね。
「この方法で、少しでもご飯を食べてくれる猫ちゃんが増えてくれたら嬉しいです。ただ注意点として、アレルギーを持つ子や病気の子は獣医師に相談をしてから行ってください。だしパックはあくまでも健康な猫ちゃんにできる対策です」
――リプライには「これで猫用ふりかけをかけなくてすむ」という声もちらほらと。
「『ご飯は食べて欲しいけど、ふりかけの成分が気になっていた』とう飼い主さんが多かったようです。今回ツイートした方法なら香りを付けるだけなので、余計な成分を摂取させることなくフードを食べてくれます」
――だしパック以外にも、フードへの香りづけにおすすめのものはあるのでしょうか？
「空のだしパックに、猫が好きなおやつを入れるのも効果的です。好きな匂いがうつれば食い付きが良くなるかもしれません」
――なるほど！ 我が家の猫にも試してみます！ ほかにも猫飼いさんや猫好きさんに知っておいて欲しい豆知識はありますか？
「猫は明け方と夕方に行動が活発になる『薄明薄暮性（はくめいはくぼせい）』という習性があり、そのため早朝猫に起こされて困っている飼い主さんも多いんです。そんなときは、自動給餌器を猫が起きる時間にセットしておくとご飯が食べられて満足するので、朝起こされる悩みが解決するかもしれません」
――まだ寝ていたいのに猫のご飯コールに負けて早朝に起きる…という声はよく聞きます！
「あとは、毎日10分以上遊んであげることも大切です。ストレス解消になるので粗相やイタズラが収まったり、運動不足解消、肥満予防になったり、健康維持にもなって良いこと尽くし。遊ぶ時間はご飯前の空腹時だと狩猟本能が働きやすく、よく遊んでくれますよ！」
◇ ◇
実際に記者も、食べムラがある飼い猫で試してみました。だしパック投入して数時間後の当日はあまり反応が変わらなかったのですが、一晩置いたあとはにおいがしっかり移ったのか、かなりの勢いで完食していました！
この他にも、コルメルさんのツイッターアカウントやブログには気軽に実践できるアイデアや気をつけておきたいことに関する注意喚起など、役に立つ猫ちゃん情報が満載。猫好きさんはぜひチェックしてみてくださいね。
■Twitter https://twitter.com/xcolmelx
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（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・松下陽子）
