ダンボール箱に入れて捨てられていた2匹の子猫たち。愛知県に住む吉田さんは、縁あって子猫たちの里親になった。女の子だと思っていたら、2匹とも男の子だった。1匹は優しい性格で、なんでも譲ってあげるお兄さん気質。もう1匹は、甘えん坊の弟気質だった。
ダンボール箱に入れて捨てられていた子猫たち
愛知県に住む吉田さんは、義理の妹から「子猫を飼わないか」と相談をもちかけられた。友人の職場の人の子どもがダンボール箱に入れて捨ててあった子猫を2匹拾ったのだという。その家には先住猫がいて、怖がって隠れるようになったので、とてもじゃないけど飼えないということになり、里親を探しているということだった。
吉田さん自身は飼う気はなかったが、夫の実家で飼っていた猫のちーちゃんが22歳で大往生したので、義母と子猫を見に行った。とても可愛い双子の猫がいて、義母と1匹ずつ飼おうかと話していた。
兄弟離れ離れにしてはだめだ
結局、夫の実家は、ちーちゃんが亡くなってから、それほど時間が経っていなかったので、「やはり、新しい猫を飼うのはちょっとね…」と躊躇していた。すると、吉田さんの夫が「じゃあうちで2匹飼おう!兄弟離れ離れにしちゃダメだよ!」と言い、2匹とも飼うことになったという。
2012年7月、吉田さんは子猫たちを引き取った。
「私は独身の頃から実家でずっと猫を飼っていたので、結婚してから再び猫と暮らせることになり、大喜びしました」
動物病院で健康診断をしてもらい、生後2カ月くらいだから、誕生日は6月1日と決めてもらった。お腹に虫がいることを除けば健康だった。
優しい兄と甘えん坊の弟
毛の色から、栗色の子はまろんちゃん、双子の猫だから、もう1匹も木の実の名前にしようということになり、くるみちゃんという名前にした。
保護主の家に見に行った時、「2匹とも全然鳴かないし、とても大人しい」と言われた。しかし、一緒に暮らしてみるとやんちゃっぷりを発揮、しかも女の子ではなく2匹とも男の子だということが分かった。
吉田家に来たばかりの頃、まろんちゃんのおっぱいをくるみちゃんがちゅーちゅー吸った。まろんちゃんは、くるみちゃんのおっぱいを吸わせてもらえないので、くるみちゃんと一緒に自分のおっぱいを吸っていたという。
「母猫と離れ離れになって寂しいのだとうと、切なくなりました。きっとくるみにとって、まろんは兄であり母でもある存在なのだと思います。その後、去勢手術をしたら、2匹ともおっぱい吸うのをパタッとやめました」
まろんちゃんは何でもくるみちゃんに譲ってあげる。まろんちゃんのごはんもくるみちゃんが少し食べてしまうので、まろんちゃんはモデルのようにスタイル抜群。くるみちゃんは、ポッチャリしている。
吉田さんは、まろんちゃんとくるみちゃんを引き取ってから、毎日が楽しいという。毎日神棚に、「まろんとくるみと、ずーっと一緒にいられますように」と、手を合わせているそうだ。