般若の笑顔で「あそぶ?」伝説の漫画にそっくりのハスキー犬は性格もそっくりだった

広畑 千春 広畑 千春

 苦悶するような寝顔に般若の笑顔、有無を言わさぬ眼圧…。そんな強面な外見とは正反対に、恥ずかしがり屋で甘えたで、ちょっとドジというシベリアン・ハスキーの子犬がSNS上で人気を集めています。

 もりえ(@4cwalt)さんが昨年6月に迎えた「コマツナ」君。オスで、人間でいうなら今は小学生くらいだそうですが、その姿は、佐々木倫子さんの人気漫画「動物のお医者さん」(白泉社)の主人公が飼っているシベリアン・ハスキー「チョビ」とそっくり。ちょうどステイ週間に合わせ全話無料で読めるサービスがあったこともあり、今月2日、「チョビ〜!チョビだ〜!って散歩のたびに知らない人に呼ばれるけどまた動物のお医者さん流行ってるんかな?オスです」とツイートしたところ、往年のファンや新しい読者からもコメントが相次ぎ、これまでに5.5万いいねが付いています。

―ハスキー犬はお好きだったのですか?

「はい!元々好きです。昔のハスキーブームの時はまだ産まれていないので、本物は見たことがありませんでしたが、図鑑や歴史を知っていくうちにみるみる魅力にハマっていきました」

―コマツナ君がおうちに来た経緯は?

「コマツナは3匹きょうだいの末っ子の長男(上は姉2人)なんです。元々数年前からブラックのオスを希望していて…。お姉さん2匹もほぼ同じ顔で、コマツナより男らしい性格でカッコよかったんですが、見学の際にトイレに行きたそうなコマツナが私の目をじっと見つめて気まずそうにおしっこを漏らした時、『この子がうちに来るんだ』と謎の運命を感じました」

―目に浮かぶようですね~!!コマツナ君の性格は?

「少し臆病、前向き、ものぐさ(おもちゃを落としたら『取ってくれないかなー』という目で見つめられることも。取りませんが笑)、甘えた、あと少しドジです。チャーミングポイントは笑顔です。顔が厳ついので般若と言われてしまいましたが、口がニッコリする時犬らしくなります」

―男の子だけど(本作のチョビはメス)、中身もチョビみたいですね笑

「コマツナをお迎えする前に近所のお姉さんに『ハスキー好きなら、絶対この漫画好きだよ!』と勧められて読みました。絵がとても上手くて…。隈取り模様のせいか、ほぼ生まれてすぐから『チョビ』と言われ、お散歩デビューの時も通りがかりの人に言われていましたが、最近はさらに増えていますね。確かに散歩中足にぶつかったり池に落ちたりするので、クールで運動神経の良いお姉ちゃん達よりチョビ寄りかもしれません(笑)」

 そんなコマツナ君の目下のお気に入りは木の棒。「木の棒をかじったり、見つめたり、嗅いだりするのが好きで、木の棒コレクションは散歩のたびに増えています」ともりえさん。ほかに靴を解体するのも好きなんだとか。話題になったことについて、「ここまでの反応がある事とみなさんハスキーが好きなんだと思う嬉しさ半分と、昔のハスキーブームを思い出し怖い気持ち半分です」とも話します。

 確かに1990年代に巻き起こったハスキーブームのときは、シベリアの広大な大地で生まれた犬種に必要な飼育環境や知識も乏しいまま安易に購入し、持て余して飼育放棄…といった問題が相次ぎ、流行だけで犬を飼うことの怖さを改めて伝えたともいえます。

 それから30年。「コマツナはもちろん人間事情には目も暮れず今日も木の棒をかじってます」ともりえさん。そういえば、動物のお医者さんも、広い北海道を舞台にしたゆったりした日々や動物との交流が印象的だったような。コマツナ君の無邪気な笑顔も、いたずらっ子そうにのぞき込む目も、チョビと同じようにのびのび育っているからなのでしょうね!

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