東京の多摩ニュータウンで撮影された１枚の写真が話題です。青い空に白い雲。そして、ゆるやかな起伏を描く、美しい草原の風景。素敵な写真なんですけど、なんでしょう…とんでもない懐かしさ、尋常でないほどの既視感がありませんか。何かに似ていると思ったそこのあなた…その通りです！Windows XPの初期設定でデスクトップに表示されていた壁紙にそっくりですよね！パソコンの画面の中にしかないと思っていた世界が、身近なニュータウンに広がっていただなんて…多くの人々が衝撃を受けています。
投稿したのはヤマキ（@Yamaki_82）さんです。「この写真、Windows XPの壁紙みたいだろ。多摩センターなんだぜ、この写真」というコメントともに画像を投稿したところ、4月19日までに3万件の「いいね」が寄せられています。
リプライ欄には「マジか！」「誰が見ても、これは壁紙ですね（笑）」「起動音が聞こえるw」といった声が続々と。ただ、Windows XPは2001年にリリースされ、2014年にサポートが終了したOS。「18歳未満にはわかりにくいネタですね」という指摘もありましたが…。
写真が撮影されたのは、多摩ニュータウンの業務・商業の中心・多摩センター駅や唐木田駅に近い鶴牧東公園の中にある「鶴牧山」という小さな丘といいます。ヤマキさんに聞きました。
―実際のXPの壁紙はアメリカのカルフォルニアで撮影されたと聞きます。 こちらの風景がXPの壁紙に似ているとよく気づかれましたね…。
「この場所は多摩ニュータウン好きな友人に、20年くらい前に教えてもらいました。Windows XPのことを知る前です。ですので、Windows XPの壁紙を見たときは『これは多摩センターの写真では？』と思ってしまったくらいです」
―とてもすがすがしい写真で、 なんか「奇跡の１枚」みたいな感じですが…。
「この写真は2017年9月に撮影しました。 天気の良い日に、ふと立ち寄って撮ったものです。 ちょうど自分のTwitterのフォロワーさんが多摩センターについてツイートされていたので、こんな感じの場所もあるよっていう感じで投稿しました」
―そっくりに見えるように、こっそり画像加工とかされてませんか？
「加工などはしていません。 ただ、夏でないと芝生の色合いが違ってイメージは変わってしまいますので、今行ってもこの風景が見えるというわけではありません」
―投稿を見たみなさんから、身の回りで見つけたXPの壁紙っぽい風景も寄せられています。
「まさかここまで反響があるとは思いませんでした。自分の写真にコラボして、よりWindows XPの壁紙に似せてくれている方もいて、自分自身でも楽しませてもらいました」
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旅行や地図、鉄道が好きで、Twitterに各地を旅行した写真を数多くあげているヤマキさん。おすすめの美しい風景を聞くと、「関東近郊であれば、5月末の秩父皆野の天空のポピー園、12月～2月であれば、江ノ島のイルミネーションが好きでリピートしています」とのこと。
新型コロナの外出自粛で、在宅勤務やオンライン学習のためモニターばかり見つめて過ごしがちなこのごろです。終息したら素敵な風景を探しに、ぜひお出かけしたいですね！
