第2弾メインビジュアルも発表され、ロングラン上映はまだまだ継続していきそうな映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』(以下、映画「ちいかわ」)。公開73日で興行収入171.7億円を記録し、原作者であるナガノ氏が自ら脚本や監修として制作に深く関わったことで、ファンたちも納得の完成度だともっぱらの評判だ。
だが、映画『ちいかわ』のこだわりは、それだけではない。複数の会場で日数限定ではあるが、バリアフリー日本語字幕上映もされていたのだ。
Xではそのバリアフリー上映を鑑賞した、耳がきこえない漫画家であるうさささんによるレポマンガがXで話題になった。
うさささんが望んだのは「言葉を話さないキャラの声の字幕が出ること」。映画『ちいかわ』の登場キャラクターは、その半数が言葉を話さない。普通こうしたケースは、字幕にされないことも多いのだという。しかし今回、バリアフリー上映を鑑賞したうさささんは、最初からうさぎの言葉に字幕があることを確認し、驚いたそう。
さらに、推しであるくりまんじゅうのセリフ字幕を見て感無量になったといううさささん。感音性難聴のうさささんは音を正しく聞き取ることが難しく、普段は相手が何を言っているのか予測しつつ判断している。だが先に言葉が分かっていれば、聞こえてきた音と予測した言葉が一致するので、"聞こえる"ことがあるのだ。
うさささんにマンガレポの反響について話を聞いた。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
うささ:今回の漫画をきっかけに、想像以上に多くの方にバリアフリー日本語字幕について知っていただけたことを、とてもありがたく思っています。バリアフリー日本語字幕は、耳が聞こえない人や聞こえづらい人にとって、とても助かるものです。
一方で、今回の映画では、スクリーンに字幕が表示されるバリアフリー日本語字幕上映は、東京で4館、期間は3日間、上映本数は1日1本となっていました。
今回の反響を通して、字幕で映画を楽しみたい人がたくさんいることを知っていただき、今後、誰もが映画を楽しめるよう、字幕上映の在り方が少しでも変わっていくことを願っています。
◇ ◇
映画「ちいかわ」は特典のリバイバル配布も開始している。ぜひとも、バリアフリー日本語字幕上映も再び検討していただきたいものだ。
なお現在、うさささんが描いた、耳がきこえないママと耳がきこえるムスメのエッセイ書籍『耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。』が発売中。今回のマンガで難聴について興味を持った方は、ぜひチェックしてほしい。
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