消費者金融や健康食品の広告映像を見ていると、「そこまで注意書きが必要なの?」と思うほど細かな字で注意事項が記載されていることがあります。もちろん、万が一のトラブルを防ぐために必要なものもありますが、これがもしも街の飲食店のメニューだったら混乱してしまうかもしれません。
そんな現代社会の「ややこしさ」を可愛い猫のキャラクターで描いたeskさんの創作漫画『注意書き』がInstagramに投稿されました。
それは、猫のミィちゃんが蕎麦屋を見つけたときのことです。店の入り口に貼られた「とりなんばん」の写真が目に入り、そのおいしそうな見た目に思わず心を奪われます。ただ、その写真の下には「写真はイメージです」という言葉から始まる細かな注意書きが添えられていました。
次の日も蕎麦屋の前を通りかかったミィちゃんが、またとりなんばんのメニューを見てみると、写真の著作権についての注意書きが増えていました。さらにその翌日には、また新たな注意書きが追加され、気づけば、料理の写真よりも注意書きのほうが目立つほどに。それを見たミィちゃんは、思わず「人間って物事をややこしくする天才ね」と呆れてしまいます。
しかしややこしいのはメニューだけではありませんでした。ミィちゃんがその蕎麦屋に入って注文すると、店員から1枚の紙を渡されます。何事かと思って内容を確認すると、そこには「猫舌によるやけど」「小骨や餅を喉に詰まらせた場合」「自身の不注意による衣服の汚れ」などについて、店側に責任を問わないことを確認する同意書でした。
ミィちゃんは書類に記入しながら、思わず「大変ねえ」とひと言。店員によると、料理で服を汚したとして、クリーニング代を請求してくる客もいるのだそうです。その話を聞いたミィちゃんは、注意書きや同意書が増えていく理由を少しだけ理解します。
そしてある日、天気がよかったため外でランチを食べていたミィちゃん。すると、後ろにいた2人の会話が耳に入ってきます。どうやら、以前お蕎麦屋さんでカレーうどんを食べた際、服にカレーが飛んでしまったことで店にクリーニング代を請求したというのです。
「自分の店の商品で汚れたんだから払うのが筋」「誠意が感じられない」と話し、相手もその話に共感します。どうやら先日のお蕎麦屋さんが言っていたクリーニング代を請求してくるお客さんは存在しているようです。この言葉を聞いたミィちゃんは、静かにその場を離れることにしました。
同作について、作者のeskさんに詳しく話を聞きました。
「お互い平和に暮らせる」ミィちゃん流・人間関係の付き合い方
ーこの物語は、何かの実体験や、見たり聞いたりしたことをもとに制作されたのでしょうか?
アレンジはしていますが、似たような話はあちらこちらで聞きますし
こういった注意書きもどんどん過剰になっている印象がありますよね。
ーキャラクター描く際に、特に注意していることや、意識していることはありますか?
親近感を持てるキャラクターであるように、また人間っぽいけど猫マインドも忘れないように描いています。
ー「わかりあえない人とは無理にわかり合わなくていい」という結論にたどり着いたミィちゃんには、どんな思いを込められたのでしょうか?
ミィちゃんの座右の銘は「がんばらない」です。考え方は人それぞれですから、あまりにも価値観の違う他人とわかり合おうとしてジタバタするよりも、適度な距離を保っていた方がお互い平和に暮らせるよね、とミィちゃんは思っています。猫ですし。まあケースバイケースですけどね。時にはわかり合う努力が大切なこともありますよね。
<eskさん関連情報>
▽Instagram
https://www.instagram.com/esk_illust/