GWは車内の熱中症に注意 暑さのピークは28日 連休後半も夏日続出 対策は

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ゴールデンウィークは明日28日(日)が暑さのピークに。明日は関東から中国地方にかけても30℃前後まで気温の上がる所があるでしょう。5月4日(土)と5日(日)も関東から九州を中心に25℃以上の夏日地点が続出しそうです。屋外のレジャーはもちろん、車での移動が多いこの時期は、車内の熱中症にも注意を。

明日は関東~中国地方も暑くなる

ゴールデンウィーク初日の今日27日(土)は、北海道や東北、北陸で晴れた所が多く、広い範囲で今年これまでで一番気温が高くなりました。午後3時までに全国で最も気温が高かったのは青森県の三戸で31.2℃と、4月としては過去最も高い気温に。また、北海道の生田原(遠軽町)では30.1度まで上がり、道内で今年初めて真夏日となりました。

明日28日(日)は、北海道の暑さは収まりますが、東北は南部を中心に季節先取りの暑さが続きます。また、関東から中国地方はきょうより気温が高くなり、30℃前後まで上がる所があるでしょう。仙台や東京都心の最高気温は29℃の予想で、4月としては記録的な高温になりそうです。

29日(月)から5月1日(水)にかけては雨の降る所が多く、季節先取りの暑さは落ち着きます。その後も広範囲での極端な暑さは予想されていないものの、4日(土)と5日(日)頃は25℃以上の夏日の所が多くなりそうです。

身体はまだまだ暑さに慣れていない時期です。真夏のような高温でなくても「暑さ対策」が必要です。屋外でのレジャーはもちろん、車での移動が多いこの時期は、車内の熱中症に注意してください。

春でも注意 車内の熱中症

外気温がそれほど高くない日でも、直射日光の当たる場所に車を駐車すると、車内温度が上昇する場合があります。

2019年5月8日に屋外駐車場で実施した実験では、外気温が23.3℃〜24.4℃であったにもかかわらず、直射日光の当たる場所に駐車した車は、計測開始時25℃だった車内温度が約2時間後に、軽ワゴン車で39.9℃、大型SUVで46.5℃を観測しました。真夏に比べると車内温度は少し低くなっていますが、車内は高温になっていました。(日本自動車連盟:JAFユーザーテストより)

春でも油断は禁物です。短時間であっても、子どもやペットを車内に残して車から離れないようにしましょう。

車内が暑い場合、最も効率的に涼しくする方法は、窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすことです。上の画像を参考になさってください。

*実験や温度変化の詳細は日本自動車連盟の5月ならまだ大丈夫?車内での熱中症の危険(JAFユーザーテスト)をご覧ください。

あると便利 熱中症対策グッズ

暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。

①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。

②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。

③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。

④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。

熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

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