広告クリエイター、「課題解決の手法」を育児に転用→クライアント(=子供)を喜ばせるには? SNSで話題の夫妻が編み出した実践的アイデア集

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小学1年生がお小遣いを稼ぐために家庭内でコーヒー店を開く「小1起業家」や、母親の姿が見えないとギャン泣きする1歳児のために作った「等身大パネルマザー」(世界中のメディアが取り上げた)、流れる景色に合わせて忍者の絵を動かして遊ぶ「車窓忍者」など、ユニークな発想で育児を楽しむ様子がSNSなどで度々話題になってきたクリエイティブディレクターの佐藤ねじさんと、おもちゃ作家の佐藤蕗さん夫妻。そんな佐藤家の“育児ハック”67個をまとめたアイデア集「子育てブレスト」が8月2日(水)に発売されます。多くの保護者が直面するであろう育児の悩みに、広告の仕事で培った課題解決のクリエイティブな技法を転用した「意外な解決策」を惜しみなく紹介。すぐに試せる実践的なアイデアが詰まったお役立ちの一冊です。

プランナーのねじさんは、企画デザインやマーケティングを手掛ける会社「ブルーパドル」代表。おもちゃ作家として活躍する蕗さんと共に、様々な「育児コンテンツ」を発信してきました。

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【例1:電車ヨガ】

子供たちが電車で暴れたり騒いだりすることがあります。そんなときに「動いた方が負け」というゲームにすることで、数駅ほど静めることに成功しました。

【例2:朝の運動会】

イヤイヤして保育園に行かないとき。佐藤家では「運動会の曲」を流すと、なぜかテンションが“爆上がり”して、スムーズに玄関に来てくれました。

ねじさんは「大事なのは課題解決のために『ゴール設定』を見直すこと」だと言います。子供が「クライアント」だと考えると、そのクライアントが「保育園に行きたくない」と主張しておられる場合、通常はどうにかして気持ちを変えてもらう方法を考えます。が、相手は子供。なかなか難しいものです。

「そのような場面では、『保育園に行く』というゴールを『玄関から外に出る』に変えることで、クリアハードルは大きく下がります」と、ねじさん。「例えば、玄関に音が鳴る鈴をつけたり、玄関の外に何か楽しいものを配置したりすることで、子供を外に出してあげることは可能です」

外に出たら気分も変わり、「じゃあ次は自転車まで競走してみよう」など、また小さなゴールを設定することで、「保育園に行く」というゴールを少しずつ達成していくことができるそうです。もちろん、これで失敗することが多々あるのは大前提です。

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