アメリカンドッグにケチャップをかけるとき、あなたはジグザグ派？ それとも文字を書く派？ 世の中には66通りにも及ぶケチャップのかけ方を試したツワモノがいます。ツイッターユーザーの「もこもこのターン」さん（@mokoturn22）。デザインはトウモロコシや財布といったすぐにイメージできるものから、思春期やweek end、change the worldといった一風変わったものまで、独特の世界観が広がります。どうやらこのアイデア、タレントのふかわりょうさんが関係しているようなのです。
ふかわりょうさん驚く「これはすごい！！！」
もこもこのターンさんに話を聞きました。
──試そうと思ったきっかけは。
「私はもともとふかわさんのファンで、ふかわさんがサービスエリアの魅力を伝えるDVD『アーガイルの憂鬱～サービスエリアを愛した男～sunset edition』を購入しました。その特典にアメリカンドッグのケチャップのかけ方が66通りも描かれたポスターが付いてきました。ある日ふと、これを実際に試した人はいるのかなと思って。それでやってみることにしたんです」
──達成までにかかった日数は。
「2020年6月7日から8月17日まで、約2カ月かかりました。最初の1本はweek endを選びました。チャレンジ中はポスターを冷蔵庫に張り、いつでも見られるようにしました」
──2カ月で66本。飽きませんでしたか。
「1日1本のつもりで始めたのですが、さすがに毎日はきつかったので、3〜4本程度まとめて作りました。写真を撮ったあとは、当時2歳から幼稚園児だった3人の子どもたちのお昼ごはんやおやつとして食べさせました」
──全制覇したときの心境は。
「『終わったー！』って感じです。最後の1本は新潟でした。（達成した日は）8月17日でしたが、ちょうど19日がふかわさんの誕生日だったので、間に合わせようと写真をまとめ、ツイッターに投稿しました。ツイッターのお友達や家族から、達成おめでとうとお祝いの言葉をもらってうれしかったです。数カ月後、ふかわさんにも気付いてもらえました。ふかわさんの公式ツイッターに『これはすごい！！！』って引用リツイートしてもらえたのがすごーくうれしかったです。届いたー！って」
おいしかった「ナイアガラ」、何度もやり直した「新潟」
──印象に残るかけ方は。
「week endやハリウッドは割と簡単だけどオシャレに見えるので普段におすすめのかけ方です。見た目のお気に入りは思春期、帽子、財布、不倫です。帽子と財布はケチャップの丸いツヤツヤな感じがかわいくないですか？ 思春期と不倫については『なるほど！』って感じがしませんか？ イメージがパッと伝わってくるすばらしいデザインだと思いました」
──味の面は。
「食べておいしかったのはケチャップたっぷりのナイアガラや、ケチャップとマスタードのバランスがいいアメリカンドリームです。58番のchange the worldはネーミングが好きです。胸ポケット、初恋、USBはケチャップが少な過ぎるから追いケチャップをして食べた方がいいです（笑）」
──再現が難しかったのは。
「アナログ、傘、愛などの文字です。中でも新潟は難しくて何本か失敗してやり直してます。もちろん失敗したものも全部食べました。千葉や四国などの地形も難しかったです。細い線など細かいところはつまようじを使って書きました」
──使用したアメリカンドッグはどんな銘柄を。
「スーパーの精肉コーナーで売っている10本入り500円程度のもので、お気に入りはヤオコー（編集部注：関東を中心に展開するスーパーマーケット）のものです。サービスエリアなどで売っているものよりサイズが小さめではありますが、安くてたくさん入っていたので冷凍してストックしていました。ケチャップは特にこだわりはありませんでしたが、マスタードはキレイな黄色のものをさがしました。たしかコストコで買ったような気がします」
昭和生まれ…1971年ごろから全国に広がる
一般社団法人日本惣菜協会のサイトによると、アメリカンドッグとは「ソーセージや魚肉ソーセージを棒に刺し、小麦粉や砂糖などで作った生地をまとわせて揚げた料理。トウモロコシ粉の生地を使う米国のコーンドッグを日本流にアレンジしたもの」（同サイトより引用）。1971（昭和46）年ごろから、全国に広まったといわれています。
ちなみに、もこもこのターンさんはアメリカンドッグのことを「アメドク」と略してお話されていました。調べてみると、略さない派、アメド派などに分かれるようです。
何だか無性にアメリカンドッグが食べたくなってきました。ケチャップはどのかけ方にしようかなーー。
