現代人には分かりすぎる…! Twitterの“摂取”について描いた風刺イラストに共感の嵐「適量の範囲を超えてしまってます」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「隙さえあれば摂取」

今を生きる人々の生態を言い表すようなイラストが話題です。

作成されたのは、現代人や社会のありようを風刺的に表す“現代戯画”を数多く手掛ける、イラストレーターの空蝉らりさん(@Utsusemi_Rari)。

「Twitter」と書かれたタブレット菓子にもスマホにも見えるケース。そしてそこから取り出される粒にはTwitterでおなじみのあのロゴが…!

その清涼感や手軽さから、ついつい手に取って食べてしまうタブレット菓子、そして便利さからついつい見てしまうTwitter――ほどほどにしないとな、と思ってもなかなか辞められません。そんな両者の大きな共通項を、見事に一つの絵で体現されていますね。

近年、ネットの急速な発展によって、多くの人々がオンラインのサービスを利用するようになりました。しかし、一方では、そこから抜け出せなくなっている人が多くなっているという現実もあります。

まさに、現代人の生態について、真理をついた作品。イラストが投稿されたツイートのリプ欄にも、大きな反響がありました。

「いつも服用し過ぎてもう適量の範囲を超えてしまってます。。。」
「ほんとこれよな。どんだけ摂取してもなーんの栄養にもならないのに」
「いいね押したらそのまままたサーフィンするという…」
「気付いたらTwitter開いてるし、Twitter開いてるのにTwitter見なきゃってなる」
「ミントタブは食い過ぎると腹を下す。Twitterはやり過ぎると個人情報がだだ漏れる」
「よく見ると、電池が赤くなるまでやってる…」
「これをTwitterで投稿しててTwitterで見てるっていう皮肉……すきです」
「風刺画であって真理。身につまされる」

このような共感の声が相次いでいます。

多くの人にとって分かりすぎるイラストを描いた空蝉らりさんに聞きました。

――今回のイラストの発想や、作成のきっかけなど教えてください。

空蝉らりさん:「フリスク」などに代表されるタブレット菓子の気軽さ、手軽さから頻繁に摂取してしまうという性質が、モチーフとして汎用性が高く面白い作品が作れそうだなと思っていました。そして、そのタブレット菓子の気軽さゆえの多量摂取と、Twitterの気軽さゆえの中毒性について通じるものを感じ、掛け合わせたら面白いのではと、考えついたのがきっかけです。

――ご自身もTwitterはよく見られるのでしょうか? どのくらい利用されていますか?

空蝉らりさん:よく見てしまいます。特にイラストを投稿したときは、反応が気になって見る回数が増えてしまいます。この趣旨のイラストを投稿して、僕自身Twitterを見る回数が増えているので、皮肉に感じました。

――それは確かに、ちょっと引っかかってしまいますね(笑)。Twitter以外のSNSやネットサービスも利用されていますか?

空蝉らりさん:InstagramやTikTokなども一応利用するのですが、ほとんどTwitterですね。このイラストはそんな自分への、嘲笑や戒めもこもっているのかもしれません。

――自分に向けてのメッセージでもあるのですね。しかし、ネットの中で生きる多くの現代人に刺さる内容だと感じました。他にも、このようなイラストをたくさん発信されていますね。

空蝉らりさん:普段から自身もSNSサービスに多く触れているので、利用する人の心の機微をよく理解しているつもりです。そんななかでこのようなモチーフの作品が生まれることが多いのだと思います。

――Twitterを利用されている方やイラストを見られた方にメッセージをお願いします。

空蝉らりさん:Twitterをたくさん見てしまうこと自体は、悪いことではないと思います。(自身の作風について)風刺イラストとよく言われのですが、説教や問題提起のつもりはなく、「私たちってこうだよね」って面白がってくれたら嬉しいです。もちろん、“私たち”の中には“僕”も含まれています。

  ◇  ◇

空蝉らりさんは、他にもたくさんの現代社会の風刺イラストを公開されています。

「気になった方はぜひ、Twitterまでお越しください」(空蝉らりさん)

また、イラストは以前にも、「『摂り過ぎたら身を滅ぼすやつ』 SNSの依存性を指摘したイラストが話題に」の記事で取り上げさせていただきました。

■空蝉らりさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/Utsusemi_Rari

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