初節句、発表会、結婚、孫の誕生…36年間欠かさず続く“子育て新聞”が「愛しかない」と話題 家族の歴史と義母の愛情が詰まった感動の400枚超!

鶴野 浩己 鶴野 浩己

息子が生まれてから36年間続く『子育て壁新聞』を紹介する動画が、「愛しかない」とInstagramで話題です。

動画に映っているのは、床一面に広がった子育て新聞と、それを楽しそうに眺める一組の父子の姿。これらの手づくり新聞は、このパパ(大輔さん)のお母さんが36年間毎月欠かさず作り続けてきたものです。

大輔さんが生まれたときから始まり、大輔さんが4人の子どものパパになった今も継続中。紙面には、たくさんの写真と共に、その時々に起こった出来事が温かくて丁寧な文章で綴られています。

36年間作り続けているので、新聞の数はなんと、36年×12カ月で432枚にも。さらに、お出かけやイベントなどがあると号外も出るため、現在では数えるのが難しいほどの枚数になっているそうです。

号外を少し見せてもらうと、誕生日やお節句、発表会などの他、大輔さんの資格取得や結婚、子どもの誕生を心から喜ぶ見出しがずらり。温かみのあるイラストからも愛情が溢れています。

毎月壁に貼り出されるこの新聞を、大輔さんのお子さんたちや奥様も楽しみにしているのだとか。今回の投稿も、大輔さんの妻であるhitomiさんが「義母の温かい取り組みや人柄を紹介したい」と投稿したものです。

hitomiさんに、そんなお義母様の人柄や、家族新聞についてお話を伺いました。

 家族みんなが楽しめる新聞

――とても素敵な新聞ですね。

「そうなんですよ!私も初めて見たときは『すごい!』と衝撃を受けました。バックナンバーを見せてもらうと、子育ての様子も丁寧に綴られていて、私にとっては育児の参考にもなりました。何より、どの号でも必ず家族全員のことに触れているのがすごくて。だから、義父も夫も私も子どもたちも全員が楽しめるんです。特に子どもたちは『〜〜できてすごいね!』『かっこいいね!』『かわいいね!』とたくさん褒め言葉を書いてもらっているので、毎回、目をキラキラさせながら見ています。

――確かに、新聞にはhitomiさんもたくさん登場しています。

「私が10年勤めていた会社を退職したときは『お疲れさま!』と号外を出してくれるなど、実の娘のようにかわいがってもらっています。何かあれば、まず義母に相談するくらいの仲良しで、週に2~3回は私から会いに行っています。子育てや家族のことはもちろん、友達の話なんかもよくしているので、新聞に私の友達が登場することもあります(笑)。夫と結婚して10年になりますが、嫁いでからの私の歴史もこの新聞に詰まっています」

――素敵なお義母様ですね。

「そばにいてくれるだけで、みんながハッピーになれちゃう人なんです。長年バスガイドをされていたので、目配り、心配りもすごいし、とっても盛り上げ上手。子どもの誕生日やクリスマスなどのイベントでは、着ぐるみ姿で子どもたちを楽しませてくれます。みんなに自慢したくなる素敵な人なんです」

――この新聞は、いずれhitomiさんが引き継がれる予定ですか?

「引き継ぎたい思いはありますが、真似できないよな、という気持ちもあります。ただ、こんなにたくさんの新聞があるのに、義母はほとんど登場していない。だから義母を主役にした新聞を作りたいなと思っています。いつも義母からの愛情やほめ言葉をもらってばかりなので、こちらからも気持ちを贈りたい。それを望む人じゃないのはわかっていますが、受け取ってほしいなと思います」

 

思春期も新聞だけは見ていた

義理の娘にあたるhitomiさんにとっても、愛情をたくさんもらっているという家族新聞。そこで、実の息子である大輔さんにも話を伺うと、「一度も欠かさず続けてくれていて、ありがたいなと思っています。僕が思春期で、母とあまり会話をしなかった頃も、この新聞だけはちゃんと見ていました。愛情をすごく感じていたから、反抗期もあまりなかったですね」とのこと。この新聞を見れば、お母様の気持ち、伝わりますよね。

画面越しでも温かさがにじみ出る今回の投稿は、「愛しかない」「子育てはただでさえ大変なのに、新聞まで作り続けるなんて本当にすごい」「素敵すぎる!見習いたい」と反響を呼び、現在までに45万回再生を記録しています。

最後に、子育て新聞の編集長である大輔さんのお母様に、新聞づくりのきっかけについて伺うと、「私の父がカメラ好きで、幼い頃から私や弟たちの写真を撮っては、一言添えて壁に貼ってくれていたんです。そして、その写真を見ながら、いろんなことを褒めてくれた。それが子供心にとても嬉しかったので、愛情深く育ててくれた父を真似て、カレンダーの裏に子どもの成長記録を書き、壁新聞として貼るようになりました」

「私の座右の銘は、『継続は力なり』です。書くことも大好きなので、これからも楽しみながら作り続けようと張りきっています!」と力強く話してくれました。これからも3世代の暮らしを記していくであろう、世界に一つだけの愛情新聞。そんな愛情豊かなお母様が主役の号外の発表も楽しみですね!

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