子どもの医療ケア服に「可愛いキャラクターものを」 おしゃれしたい親子のための企画に「泣きそう」

谷町 邦子 谷町 邦子

点滴や経管栄養などを装着していても、脱ぎ着させやすい前あきの「バリアフリー服」(医療ケア服)。子ども用の「バリアフリー服」に、今までなかったキャラクターデザインものを発売したというツイートが注目を集めています。どういったきっかけで、どんな思いを込めて開発されたものなのでしょうか。

投稿したのは佐藤ねじさん(@sato_nezi)。企画・デザイン、商品開発などを展開する会社「ブルーパドル」の代表を務めています。発売したキャラクターものの「バリアフリー服は「ハローキティ」「ドラえもん」の2種。スナップボタン仕様の前あき服で、サイズは130センチまでとのこと。

「これはホント素敵です どんな子だって、キャラクターものの可愛い服を着る権利はありますよね もっといろんな種類が増えてほしい」
「病気でもオシャレを楽しめる時代。それは子どもも同じ。を実現して下さいました! 今までなかったことがむしろ社会として申し訳ない気持ち。子どもの笑顔が増えますように」
「医療ケアが必要な子達の日々の選択肢が少しでも広がりますように」

ツイートには、このキャラクターもののバリアフリー服の発売を喜ぶ声が寄せられていました。

また、「うわぁぁぁぁ!! 泣きそう」「すごい! 入学控えていた医療ケア児のお母さんが「通学に可愛い服を着せてあげたい」って言っていた気がする」「前開きを探すとどうしてもパジャマやシャツになってしまうけど、ちゃんと昼の服でしかもキャラクターものとか!! あったらいいなを軽く2段階くらい飛び越えてきてる。おしゃれしたいもん」といった実感がこもったコメントも。

「ブルーパドル」がブランドパートナーを担当する子ども服メーカー「アルトタスカル」は、2021年から手頃な価格でデザインパターンが豊富な「おしゃれバリアフリー」シリーズを販売。しかし、企画会議中にキャラクターがデザインされたバリアフリー服がないこと、キャラクターものという選択肢がないことを問題視する意見が出ました。

その後、ネットでキャラクターデザインのバリアフリー服を探しても見つからなかったことがきっかけとなり、キャラクターシリーズ第1弾が製作されました。服を作る上でのこだわりや反響について、佐藤さんに聞きました。

大好きなキャラクターで、子どもにも着せる人にも元気を!

――佐藤さんは、今回のシリーズにどのように関わっていますか?

「服のデザインは、アルトタスカルの林さんが担当しています。僕は『こういうブランドを立ち上げたらいいんじゃないか』という企画、ロゴや世界観、WEB、ネーミングなどを作りこのブランドをPRしている、ブランドパートナーという立ち位置です。服のデザインのタグやグラフィックを一部担うときもありますが、今回のキティちゃんに関しては、完全にお任せです」

――「おしゃれバリアフリー」シリーズのキャラクターものを商品化する上で、どんなことにこだわりましたか。

「服を着る子どもも、着せる方も、みんなが元気をもらえるように、キャラクターを大きくプリントしたデザインを採用しました」

――キャラクターがデザインされたバリアフリー服について、どのような反響がありましたか。

「ツイッターでは2万『いいね』を超えて、医療ケアが必要な子がいらっしゃるご家庭や、医療従事者の皆様、またキャラクターものが存在しなかったことに驚く、その他大勢の方のリアクションがありました」

――今後の商品展開について、なにか構想はありますか。

「まずは今後も『こんな商品があると助かる』というお客様の声を集めながら商品開発をしていきたいと思います。また、将来的には服に限らず、服飾雑貨や生活雑貨等も含め、子育てにおけるちょっとした困りごとを解決できるブランドを目指していきたいなと考えています」

アルトタスカルではおしゃれでかわいいバリアフリー服のほか、裏表・前後、どこからでも着られる服「ぜんぶおもて」や、子ども用のアウトドアジャケット「ひかるふく」など、さまざまなアイデアが詰まった”あると助かる服”を販売しています。

■佐藤ねじ / ブルーパドル(@sato_nezi)さんのTwitter https://twitter.com/sato_nezi
■アルトタスカル公式サイト https://altotascal.com/
■アルトタスカル公式Instagram https://www.instagram.com/altotascal/
■アルトタスカル公式Twitter https://twitter.com/altotascal

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