見た目も味も気になると話題のラーメンが、大阪に期間限定で登場しています。何と言っても目を引くのが、ど～んと鎮座する（？）ソフトクリーム。しかも、赤味がかかったスープは辛そう？
1月4日から提供されると、SNSがきっかけで週末は行列ができ、10日間で1000食以上の注文が入ったというラーメン「甘辛miso」（850円）。SNSでは「絵面がハプニング」「味のルネッサンス！？」「間違えて落としちゃったみたいなラーメンだ」「手が滑ったと言ってよ」「思わず二度見してしまいました」「冒険者レベル高そう」など、驚きの声が上がっています。
発売翌日に「ウマすぎ飛んだ。。。大阪の本町駅近く、心斎橋筋商店街中のラーメン中華そば屋『フラン軒』にて。紛れもなく本物のアイスクリーム入り、みそラーメン。。究極の甘辛です。至福すぎる」とツイートし、4万以上のいいねがついた、デパ地下のまおさん@まおったー（@amachika_sweets）に話を聞きました。
――今回の反響についていかがですか？
驚きしかありません！ 一応スイーツ専門ですが、まさかラーメンで大バズりするなんて。もちろん今回のラーメン投稿が私の人生最大のバズになりました（笑）。ツイッターっておもしろネタが人気なイメージだったので、少しはウケるとは思いましたが…。あと海外の反響も予想外でした！特にアジア圏でバズってるそうで、様々な言語で賛否両論のリプが飛び交っています。
――デパ地下が好きで、年間2000種ほどスイーツを食べ歩くそうですが、こちらを食べたきっかけは？
友人のインスタ投稿を見て、ソフトクリームに惹かれたので初訪問しました。最初に見た時は、デザートで注文したものをトッピングしたのかと思いましたよ（笑）。
――改めて、味のご感想は？
予想を超えるおいしさでしたね！ 甘党の私にはめっちゃ辛かったかな。チャーシュー（200円）と卵を追加トッピング（80円）しました。
――おすすめの食べ方があれば教えてください！
ラーメンは詳しくないので正しい食べ方は分からないのですが。とりあえずおすすめは、以下の順番で。ソフトクリームを味見→スープを味見→ソフトクリームを溶かしつつ、麺とスープを。特に印象的だったのがコーン部分。お麩みたいに旨辛スープでひたひたになって、美味しかったです。新種のおかずとして成立していました。
まおさんのおすすめの食べ方で実食しました！
となれば、ますます味が気になり、大阪・本町「中華そばと焼きめし フラン軒」へ。店内の「インスタ映えしないラーメン屋」と書かれた赤提灯におもしろい矛盾を感じながら、デパ地下のまおさんおすすめの順に実食してみました。
半分にカットされたチョコ＆バニラソフトはこってりしていない程よい甘さです。スープはコチュジャンがベースでこちらも程よい甘辛さ…と思ったら後からくる予想外のピリ辛に、辛党ながら思わず水をひと口。
そして、コーンを持ってクリームをスープ全体に溶かした結果、いい意味でクリームの主張がなくなり、辛さは残りつつもまろやかな味わいに。これは、新種ラーメンの出現です。ひたひたになったコーンは、メンマ＆焼きめしのタレで味付けされたチャーシューとよく合います。
「ソフトクリーム入りラーメン」を開発したお店に聞きました
もともと、オフィス街でのサラリーマン向けに2種のラーメンと焼きめしだけで勝負している同店。そこに楽しさもプラスしようと、3カ月ごとに今回の「甘辛miso」のような期間限定メニューが登場しています。昨年は綿菓子が乗った「甘辛miso」の第1弾を提供し、前回の「チーズまぜそば」から高校生などの若年層や女性のお客さんも増えたそう。反響についてマネージャーの志水隆太さんに話を聞きました。
――SNSでの反響を受けていかがですか？
連休中は満席が続き、寒い中30人くらい並んでくださったり、ツイッターで話題になって以降は、約8割の方がこれを頼んでくれる印象ですね。
――どんな楽しみ方をされる方が多いですか？
本格的な一眼レフカメラを持ってこられた方もいました。自分の前にスマホ動画用スタンドを置かれる方もいたり、海外のお客さんも増えましたね。ツイッターでバズった写真みたいに、卵とチャーシューをトッピングされる方も多いです。
――開発したきっかけは？
見た目と味のギャップにも注目してもらえればと。昨年は綿菓子を乗せたので、今回はどうしようかと考えていた時に男の子と女の子がソフトクリームを持っている（有名な）看板を見かけて、これだ！と思いました。
――開発過程は順調でしたか？
ソフトクリームを買い集めて10種以上、食べ比べしましたが、あまりしっくりこなくて。締め切り期限が迫ってきた時に、初めてチョコ味入りにしたらコクが出て、即決しました。それまではバニラ味だけで試食していて、甘味の強さに違和感があったんです。
――やはり見た目のインパクト大ですね！
最初はクリームだけ乗せることも考えましたがチープな印象になり、コーンごと置いたらかわいいな！と思えましたね。
――ソフトに目がいきがちですが、ラーメン自体も今回用に開発したのですか？
そうですね。スープは前回の綿菓子の時とも変えて、みそ（コチュジャン）をベースに、一味唐辛子やラー油などを入れ、深みが出るよう牛豚鶏、魚介のエキスもブレンドしています。京都の有名な製麺所「麺屋棣鄂（ていがく）」へ特注し通常メニューでも使っている中太麺との相性がいいと思いました。
――最後にお客さんにメッセージをお願いします
実は笑顔接客に何より力を入れているので、「お店の雰囲気がいい」や「あの店員さんまたいるかな」とか言ってもらえるのが一番うれしいかもしれません！ 今回の非日常的なメニューが会話のきっかけになり、「おいしい」を基本に、そのなかでお店自体の楽しさも感じてもらえたら。
◇ ◇
取材日は女性客の姿も多くみられ、このラーメン目当てで京都から訪れたという女性2人は「クリームを溶かすと、甘辛バランスがよかったです」「最初は写真で全体を撮り、混ぜていく動画も撮れたので、食べる過程がその都度おもしろいですね」と満喫していました。提供期間は3月末まで、営業は11:00～22:30（LO）。場所は大阪メトロ「本町駅」から徒歩2分です。
▽「中華そばと焼きめし フラン軒」
住所：大阪市中央区北久宝寺町3-5-3
営業：11:00～22:30（LO）
公式Instagram（@franken0705）https://www.instagram.com/franken0705/
■デパ地下のまおさん@まおったーTwitter https://twitter.com/amachika_sweets
