2021.08.13(Fri)

抱っこされるワンちゃんがうらやましい…ボートレース界の超絶イケメン、飛躍の裏に愛犬4匹の存在

　甘いマスクが見る見るうちに緩む。ボートレース界屈指のイケメンレーサー、永井彪也（28＝東京）は冷静なハンドルさばきが売りだが、愛犬4匹の前では少しばかり”ヒョウ変”する。犬種はそれぞれ違っても、すべてメスの6歳という”ハーレム”状態。「ほんと、癒やされています」。8月24日からはSG第67回ボートレースメモリアル、9月にはG1第8回ヤングダービーが控える。勝負の世界に身を置く者にとっては大切な時間のようだ。早速、ワンちゃんを自慢してもらった。

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　ボートレーサーはワンちゃん、ネコちゃん好きが結構多いようです。僕が飼い始めたのは2014年12月、ボートレース戸田で初優勝したのがひとつのきっかけでした。結婚もし、プライベートでもいい方向へ進み、ちょうど「この世界でやっていける」と自信が生まれたときです。

　最初に飼ったのがチワックスとマルプー。1匹ではかわいそうと思ったのと、僕自身は母子家庭でしたが、4人兄弟の長男として、にぎやかな家庭で育ったことも大きかったかもしれませんね。

　チワックスの名前は「ヴィヴィアン」といいます。これは当時、洋服のブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」を購入していたから。性格は少し内気なところがありますが、とにかく顔がかわいい。なでなでするとお腹を向けて喜んでくれます。

　マルプーは、その流れで韻を踏んで「リィリィアン」と名づけました。こちらは、とにかく人懐っこくて大人しい。勝手な想像ですが、彼女は僕のことが大好き。僕に一番反応してくれる子です。

　それから3カ月ほどして、世話をしていく自信もつき、家族で「兄弟は多い方がいいよね」となりました。最初は1匹かなという雰囲気だったんですが、3匹だと仲間割れしそうだし、僕が4人兄弟ということもあり、2匹加わり、4匹に。僕にとっても「4」という数字は縁起がいいですからね。

　仲間になったパグは「アロハ」ちゃんと言います。上2人（2匹）も韻を踏んでいるので下の2人もそうしようと、ハワイの言葉を調べてつけることに。8月生まれも考慮しました。さらに、ペキニーズとシーズーのミックスは「マロハ」ちゃんと命名。ハワイらしい名前にしました。

　おもしろいもので後から飼い始めた2匹はとても個性的です。アロハはパグということもあって、小型犬でも抱くとずっしりと重厚感がある。のんびりしており、僕が家に帰っても反応しないタイプ。いびきも凄くて、ここはどこ？もしかして牧場、と思わせてくれます。低音で「ウーッ」と牛のような響き。どこか牧歌的で癒やされます。

　マロハはお調子者ですね。年齢的にも末っ子。犬の世界にも縦の関係があるようですが、人間と同じように、この子はほんと立ち回りが上手です。

　僕ですか？4人兄弟の長男ということで、しっかりと長男気質です。ボートレーサーとしても良くも悪くも反映されているのではないでしょうか。「派手なタイプかと思ったら冷静沈着ですね」とよく言われますが、その見解通りです。

　遠征から帰ると妻と2人の子どもとワンちゃん4匹が迎えてくれます。とにかく、賑やかな家庭。みんな寝るまではうるさい。でも、これは理想の形。人とワンちゃんが見つめ合うとどちらの体内にも「幸せホルモン」が分泌されるそうですが、まさにその通り。僕にとってはいい気分転換になりますし、子どもたちにとっては動物がいることで、命の大切さや思いやりの心が養え、相乗効果になっていると思います。

　いまのところ、永井家はしばらくはこの体制でいきます。ワンちゃんはいまが一番元気がいいときでしょう。しかし、寿命は決まっているし、病気をするかもしれない。今後はどうアプローチしてあげるかも大切です。

　ボートレーサーとしては、2年前の三国（福井県）でヤングダービーを優勝し、G1初制覇。その後は最高位のSGに乗る機会も増え、その中で課題が明確になりました。

　「もっと勝ちにこだわる。そのためには自分の強みをいかし、勝負の仕掛けどころを知る」ということ。チャレンジャーとして大きなタイトルを狙っていく覚悟です。