「あまりにアザラシで… 海に帰ってしまいそうで不安だった」と、砂浜で寝そべる愛犬の写真をツイートした、mu-chiさん（@muchi21067312）。憧れた陸での暮らしに絶望し、海へ帰ることを決意したアザラシのような哀愁漂う姿に、「見事なアザラシw」「いかないで！」と、多くの爆笑の声がリプ欄に集まりました。
「見事なアザラシwかわいいw」
「浜辺に打ち上げられたアザラシ…」
「え？コーギーじゃなくてアザラシですよね？」
「こういう生き物が爆誕しそう」
「アザラシだった頃を思い出していますね～」
「いかないで～」
海岸でアザラシみたいになっているのは、３歳になるコーギー犬の男の子、ちいくん。同じくコーギーの女の子、むうちゃんと、同居猫のマンチカン、ととろちゃんと一緒に海岸で遊ぶのが大好きな犬さんです。
「ちいは海岸に行くと必ずお気に入りの枝を見つけて、穴を掘って埋めるんです。いつもはそれを、妹分のむうが見つけて掘り返し、どこかに持って行き、またそれをちいが探し出して穴に隠す、ということを繰り返します。
穴を掘ることに関しては、むうよりも、ちいのほうがずっと上手です。最近は２匹で波打ち際で追いかけっこもするようになりました。むうは海岸での穴掘りよりもカーペットを掘る仕草が上手で、家のカーペットをずっと掘り掘りしています」（mu-chiさん）
普段は種の違いを超えてとっても仲がいい、コーギー２匹と猫のととろちゃん。マンチカンのととろちゃんは、コーギーたちを兄姉のように慕っているそうです。
おかげで、行動も性格もかなり犬っぽくなってきたととろちゃんですが、コーギーたちの穴掘りと波打ち際の追いかけっこには、さすがに少々冷静な様子。
mu-chiさんが続けて投稿した写真には、波打ち際で一心に穴を掘るちいくんの顔を、猫のととろちゃんが不思議そうに覗き込む姿が写っています。
今回、ちいくんがどうして「アザラシ」と化してしまったのか？ この時の状況を、飼い主のmu-chiさんにうかがってみました。
＿＿アザラシみたいになったちいくん……穴掘り作業で疲れてこんなことに？
「はい。あちこち一生懸命穴を掘って、疲れて、それでも棒が見つからなかったので、グッタリしてしまったのもあると思います。あとは、埋められた枝が見つからないことに絶望していたようにも見えました」
＿＿初めて海岸散歩に出かけた時から、ちいくん、むうちゃん、猫のととろちゃんは、海を怖がらずに砂浜をエンジョイしていたんですか？
「いえ、最初は波打ち際にも近づかなかったので、ゆっくり慣れていった感じですね。特に猫のととろはずっと猫用のキャリーに入れていました。３、４回目の海で、初めて自分から出たいと”にゃーにゃ―”鳴き始めたので、そこでゆっくり砂浜を散歩させた感じです。
ととろはいつも、ちいが穴を掘っているそばでジーッと見ていることが多いですね。ちいの近くならきっと、慣れない場所でも怖くないのだと思います。ちいとむうが近くにいる状態であれば、ひとりで歩き回ったりも結構しています」
＿＿海岸でのお散歩は月に一度ぐらいだそうですが、今日は海岸でお散歩する日だな、ということをちいくんたちは気づいているのでしょうか？
「わかってないと思いますね。でも、車が海につく少し前くらいに気づいて、クンクン鼻を鳴らして嬉しそうにしています」
コーギーたちが掘った砂浜の穴は、毎回すべてmu-chiさんが埋め戻されているそうです（お疲れさまです……）。さらに帰宅後は、砂だらけになった３匹全員をシャンプー。その後、ちいくん、むうちゃん、ととろちゃんは、大好きな「お尻からドライヤー」を楽しむそうです。
「ちいとむうはどちらもコーギーですが、血の繋がった兄妹ではないんです。猫のととろも含めて３匹全員、１歳を過ぎてからうちにやってきました。それぞれ疾患があるため、うちで引き取った子たちなんです。なので残念ながら私は、あの子たちの子犬だった頃や子猫だった時代を知らないんです。それでも３匹ともとても仲良くしてくれています」（mu-chiさん）
mu-chiさんはツイッターやブログ、YouTubeチャンネルで、可愛い３匹がさまざまな違いを超えて、仲良く暮らす様子をユーモアたっぷりに発信されています。今回の海岸散歩の様子も、ブログで詳しく紹介されています。
いろんなことが違っていても、喧嘩する日があっても、少しずつ家族になっていった、ちいくん、むうちゃん、ととろちゃん。３匹の毎日から気付かされることは、これからもたくさんありそうです。
