「粋やね」ーー三重県桑名市にある花のテーマパーク「なばなの里」の池がTwitter上で注目を集めています。池の名は「鏡池」。ほとりに立つ池の名を示す看板は反転文字で書かれており、水面に映ると池の名称が浮かび上がるという仕組みです。施設の担当者に話を聞くと、池の水質を整えるのに苦労したことが分かりました。
池の看板に19万いいね「なるほど〜」「お見事」
話題のきっかけになったのは、Twitterユーザー「ジャンべろん」さん(@v0jCMRo4MIhR3gA)が投稿した1枚の写真です。
ジャンべろんさんは3月29日、初めて訪れたなばなの里で反転文字の看板を見つけ「粋だなと思いました」。写真を撮影し、仲間内でやりとりするために投稿したところ、なぜかあれよあれよという間に拡散。いいねの数は19万を突破し「正直とても困惑しました」。写真を見たユーザーからは「なるほど〜」「最高のアイデア」「センスの鑑」「お見事」「粋すぎです」「感動」などの声が上がっています。
看板の文字はスタッフの手書き
なばなの里を運営する長島観光開発(三重県桑名市)の企画宣伝部担当者にも話を聞きました。
──ツイッター上で話題になっていることはご存じですか。
「なばなの里は、チューリップやネモフィラ、ダリア、コスモスなどの季節の花々やイルミネーションが人気ですが、鏡池の魅力にもお気付きいただきうれしく思います」
──いつ看板を設置。
「なばなの里のオープンが1998年で、数年後の2000年初めに設置しました」
──設置の経緯は。
「池の周りに紅葉が配されており、お客様に池に映った逆さ紅葉を楽しんでもらうことがきっかけでした。オープン当初、池に藻が生えていて大変でしたが、池をきれいにする草魚を放ち、鏡のように映り込ませることに成功しました。そこで『鏡池』と名前を付け、看板を設置しました。看板も高価な看板を設置するのではなく、自然と調和した味のある看板をスタッフの手書きで作成しました」
──来場者の反応は。
「『ついつい見入ってしまう』『秋の紅葉シーズンは特に鏡面のように幻想的に映り込んだ紅葉に感動』『看板に遊び心がある』などの声をいただいております」
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前出のジャンべろんさんは同施設の見どころについて「私自身、植物園などはよく行くタイプなのでとても楽しめました。今の時期は巨大なチューリップ畑や温室ベゴニアが満開で美しく、4月以降はネモフィラが咲くとのことで、機会があればそちらも見に行きたいと思っています」と教えてくれました。
▽なばなの里 三重県桑名市長島町駒江漆畑270。営業時間は午前10時〜午後9時。イルミネーションの期間は延長の場合あり。問い合わせTEL0594-41-0787 (午前9時〜午後9時)